内容説明
組織で働くなかで遭遇する矛盾、葛藤、理不尽さから自分を解き放つには。延べ2万人以上のセッション参加者との本音の対話から生まれたアプローチ。
目次
1 理不尽な問題を抱えて働く
2 自分を立てなおす
3 問題をほぐす対話
4 対話による問題のほぐし方
5 自分の中の組織を語る―対話の実践
6 車座で対話を進める
7 仲間の智慧を借りる―車座の実践
8 絶対感覚×共通感覚
著者等紹介
加藤雅則[カトウマサノリ]
1964年愛知県生まれ。1987年慶應義塾大学経済学部卒業後、日本興業銀行に入行。1992年カリフォルニア大学バークレー校経営学修士を取得(MBA)。復帰後、投資銀行業務に従事。1998年環境教育機関の立ち上げを目指し、同行を退職。心と自然のつながりの回復を志すものの、挫折する。“コーアクティブ・コーチング”に出会い、日本における普及に取り組む。2001年よりコーチングをベースとした独自の対話プログラムを開始する。現在、株式会社アクション・デザイン代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けんとまん1007
46
問題をほぐすという言葉。対話の2文字。IメッセージとYOUメッセージ。感じたままを伝える。ナラティブ。いくつもの言葉・概念が頭の中で交差し、繋がっていく。自分を振り返って考えてみると、気づくことが多い。それだけでなく、自分の周囲を見つめ直して、気づくことも多い。気づいたことを、どう表現するかを考える。時間をかけて考えること、繰り返すことも大事。2023/12/22
LOVE弁慶
6
コーチングというのかな。組織の中で自分を立て直すためには、問題をほぐすというアプローチを使って、自分のことを語る対話を実践してみませんかとのこと。2013/04/21
難波猛
5
#読書 ◆組織で起こる理不尽な問題を「解決」ではなく「ほぐす」為の対話(ナラティブ・アプローチ) ◆建前(べき)→本音(不満)→本心(したい)→本気(する) ◆被害者から主人公としてのストーリーへ ◆問題を受容する(自分も問題の一部) ◆問題をなくす→問題でなくす ◆問題の裏にある気持ちと文脈に注目 ◆議論(論理思考/分析的理解)⇔対話(ストーリー思考/共感的理解) ◆エピソードと気持ちを語る、事実より本人の気持ちに焦点を当てて聴く、質問で拡げる、自分の印象を返す ◆話の内容より思考構造や志向性を聴く2022/08/25
コジターレ
4
読メ登録前に読了。確か「ナラティブアプローチ」の執筆者の一人で、それをきっかけに読んだ本だったと思う。「リフレクティングプロセス」は早速試したが、確かに効果的だった。
furuttto
4
組織の理不尽さに、つぶされてしまうということは、往々にしてあるものだ。そんな問題に対して、ある種救いとなる一冊だと思う。 「自分の体験を内省し、言語化する作業を軽んじてはならない。」 「真のリーダーはその人の体験に裏打ちされた言葉を持っている。」 「自己は語ることで形成される。」 対話や内省の大切さを再認識した。2012/01/20