なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓

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  • サイズ A5判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532316792
  • NDC分類 335.253
  • Cコード C0034

内容説明

頭も良く、学歴も立派で、輝かしい経歴を持ち、切れ者の部下を抱える企業トップが、なぜ目の前の「現実」を認められないのか?なぜ優秀な経営者でも、ゴマすり社員とイエスマンに囲まれると、「老害」となるまで社長の椅子にこだわってしまうのか?ハーバード・ビジネススクールの著名教授が、「否認」が原因で危機に陥った有名企業の事例を解き明かし、それを避けるためにリーダーが取るべき行動と「不都合な真実」を受け入れるための8つの教訓を説く。

目次

第1部 現実を見誤る(悪い情報を遮断する―ヘンリー・フォードと“モデルT”;どうしてあなたは「認められない」のか;技術的キャズム―タイヤ業界が認められなかったこと;「これが現実だなんて、信じられなかった」―A&Pの凋落;巨大建築コンプレックス―シアーズの凋落;今日の行いは、明日の成功につながるか―IBMの否認と復活;コカ・コーラがついた“真っ赤な嘘”;群衆の狂気―ドットコムバブルと否認)
第2部 真実を見極める(戦略、組織構造、そして現実の直視―デュポン;「僕らが一度会社を辞めたつもりになって…」―インテルにおける新たな視点;データ重視のEQ経営―タイレノールの復活;新たな視点)

著者等紹介

テドロー,リチャード・S.[テドロー,リチャードS.][Tedlow,Richard S.]
ハーバード・ビジネススクール教授(経営管理)。著書に『アンディ・グローブ』(「ビジネスウィーク」誌が選ぶ2006年ベスト10)Giants of Enterprise(「ビジネスウィーク」誌が選ぶ2001年ベスト10)などがある。「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌、「フォーチュン」誌ほか多数の雑誌、専門誌にも寄稿している

土方奈美[ヒジカタナミ]
翻訳家。1995年慶應義塾大学文学部卒業、日本経済新聞社入社。日本経済新聞、日経ビジネスなどの記者を務める。2008年に退社、米国公認会計士、ファイナンシャル・プランナーの資格を生かし、経済・金融分野を中心に翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

26
ハーバードBS教授、2011年初版。一度は成功者と称えられながら大失敗を犯している経営者。モデルTのヘンリー・フォード、シアーズのウッド(シアーズタワーの建設)、コカコーラの味を変えてしまったゴイズエタ、アンダーセンでCEOをしていたシャヒーンが職を投げ打って立ち上げたウェブバン。ウェブバンは食料品の配達を手掛けるビジネスであったが、目新しいサービスでもなく利幅の薄さ、莫大な初期投資、大量のストックやトラックと人員の確保、尚且つ新規参入。なぜ起業時考慮できなかったのか?続く→2017/10/08

しんさん

3
「なぜそうなのか」。タイトルに惹かれて図書館本だが、「経営の失敗の本質」的な実例集で教訓の塊だった。特に「異論を排除しない空気」「あきらめなかった中間管理職たち」「自分の非を認めた経営者」が経営危機を乗り越えたデュポンの歴史には感銘を受けた。現実を直視することがなにより大事で、偉くなるほど、難しい。2022/09/05

うめけろ

3
普通の人は、言われて初めて、ああなるほど、否認していたんだな、と分かるものだと思いますが(言われても否認し続ける人もいるでしょうけど)、それを自制心をもって大局的に状況を把握して否認できる人こそが成功するんだと思いました。問題は、ウチの部長以上の人間にどうやってこの本を読ませるか、です(笑)。2013/06/05

たいそ

3
否認が原因で危機に陥った企業の事例。「バカにする」というのは何の兆候であるかや、「視点を変える」といったあたりが参考になった。「否認しても現実は変わらない」2011/09/09

Tommy

2
過去に栄光と衰退を経験したアメリカ企業をケーススタディとして、企業リーダーの『否認』こそが凋落の原因と論じている。否認の形態としては、新技術を認めない(バカにする)、自社にとって都合の良い統計値だけを信頼する、内向き思考に終始する(客観性の排除)などであり、グローバル化の波のなかで日本企業、日本そのものの”ガラパゴス化”に警鐘を鳴らす内容だと思う。個人に飜せば、自分の仕事・役割・立場の正当化と客観性のバランスが大事であることを実感。役立てたい!2011/08/11

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