内容説明
今や日本の人材育成制度は破綻している。どうすれば組織の壁を打ち破れるのか。TOTO経営スクールの実話ドラマをもとに、事業再生プロジェクトに投げ込まれた若手ミドルが「死の谷」を越えて成長するプロセスを説き明かす。
目次
第1部 社長塾で会社を変える!(社長塾発進!;混乱する経営スクールプロジェクト;社員の経営リテラシーをどうやって向上させるのか;なぜ単なる風通しの良さだけで変われないのか;経営者的人材への成長過程でミドルが学ぶもの)
第2部 学習する組織を実現する(「塊」を「個人」に変える社長塾;なぜ「論理」と「現場」の間の往復が必要なのか;学習がもたらす経営的効果とは)
第3部 経営変革プロフェッショナルの育て方(なぜ機能別組織との戦いになったのか)
経営スクール解体新書
著者等紹介
松岡史朗[マツオカシロウ]
1948年生まれ。70年一橋大学社会学部卒業、東陶機器(株)経理部入社。その後、海外グループ会社(ジャカルタ)出向、大阪支社販売推進課長などを経て、92年人事部教育研修課長、97年人材開発部長、2005年社長塾塾長。社長直轄の社長塾を通じて若手人材を実践の中で育成。「座学と仕事の一体化」をはかり、企業変革を推進。08年3月TOTO(株)退職、松岡史朗事務所を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元吉
1
★★★★☆ いわゆる企業内スクールをテーマにした、半分読み物のような奮闘記である。決して体系だった「経営改革」の入門書ではない。 ほとんどの場合、人材開発部門は「実務」と「研修」を分離したがるが著者は敢えて困難な実務の問題を経営スクールの場に持ち込んだ点が凄いと思う。 著者が指摘するように、?トップの理解、?優秀なナビゲータ(本書では経営コンサルタント)の条件が満たされないとおそらく成功しない。こういうミッションを企業内で成功させようと思うビジネスマンには一読の価値あり。2010/06/14
よーいち
0
ただやるのではなく、あくまで実践。どこまでも真剣に自分事にとらえるか。そんな感じ。刺さりました。2012/09/24
ジロー
0
TOTOの「社長塾」の塾長を務めた松岡さんの本。全て実話を元に書かれているので、社長、塾長、コンサルタント、塾生の描写がリアルで緊張感がある。ハウツー的な軽い本ではなく、大企業を衰退から救うにはどうしたら良いのか?を根源的な視点から深堀している。通念を破壊し、新しい価値観を創造していく変革型のリーダーが現れてきやすい企業風土をいかに作り上げて行くか。2008/07/13
夢仙人
0
経営層教育のための社内大学運営の悲喜こもごもを書いたもの。いろいろと参考になった。2010/01/26
福助
0
○2008/06/03
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- 和書
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