内容説明
米国人富豪がローマに設立し、50年後、経営不振で廃刊・閉鎖が決まった小さな英字新聞社。スタッフたちのほろ苦く、おかしく、切なく、ときに痛い生き様を通じて、人間の不完全さ、愛すべき姿を描き出す連作短編集。全米の話題をさらった気鋭新人作家のデビュー作。
目次
ブッシュ急落、支持率最低を更新―パリ駐在記者ロイド・バーコウの場合
Caffe Greco,ROME,1953―一九五三年ローマ カフェ・グレコ
世界最年長のうそつき、百二十六で逝去―訃報記者アーサー・ゴパールの場合
Corso Vittorio,ROME,1954―一九五四年ローマ ヴィットーリオ通り
ヨーロッパ人は怠け者、との調査結果―ビジネス記者ハーディ・ベンジャミンの場合
Corso Vittorio,ROME,1957―一九五七年ローマ ヴィットーリオ通り
アイスクリームに地球温暖化の利―校正部長ハーマン・コーエンの場合
Aventine Hill,ROME,1960―一九六〇年ローマ アヴェンティーノの丘
米軍将官、戦況を楽観―編集主幹キャスリーン・ソルソンの場合
Corso Vittorio,ROME,1962―一九六二年ローマ ヴィットーリオ通り〔ほか〕
著者等紹介
ラックマン,トム[ラックマン,トム] [Rachman,Tom]
世界中を幅広く取材してきたロンドン生まれのジャーナリスト、作家。トロント大学、コロンビア大学ジャーナリズム大学院卒。AP通信ローマ特派員、インターナショナル・ヘラルドトリビューン紙パリ支局員などを歴任
東江一紀[アガリエカズキ]
翻訳家。1951年生まれ。北海道大学文学部英文科卒業。英米の娯楽小説やノンフィクションを主として翻訳する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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