内容説明
人気番組「カンブリア宮殿」のインタビュアーとして、300人以上の経営者と対話し、その人間的魅力と成功の秘訣を聞き出してきた村上龍。対談相手や企業の歴史を「文脈」として把握し、本質的な疑問、質問を発見する作家ならではの手法とは?著者初の文庫書き下ろし。
目次
基本編
実践編1 危機における経営
実践編2 安さと、品質の追求
実践編3 世界市場へ
実践編4 なぜその人だけが
実践編5 波瀾万丈の物語
実践編6 利益より価値があるもの
著者等紹介
村上龍[ムラカミリュウ]
1952年2月19日生まれ。76年に『限りなく透明に近いブルー』でデビュー(第75回芥川賞受賞)。2003年には、514の職業を紹介した『13歳のハローワーク』が125万部を超えるベストセラーに。財政破綻した近未来日本を舞台にした『半島を出よ』(05年)では野間文芸賞を受賞。10年には『歌うクジラ』(毎日芸術賞)を電子書籍として刊行。99年からは金融・経済をメインテーマとするメールマガジン「JMM」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
37
インタビュー番組における、事前準備メモ集と、その結果をまとめたような風変わりな本。インタビューはもちろんだが、採用面接などこの手法を使える場は多そうだ。2020/04/28
でら
17
実際に質問内容の台本や、それらを使用した場面が描かれているので非常に分かりやすいです。好奇心、疑問に思うことを大切にすると自然に質問が生まれてくる、というのは確かにその通りだなと。なぜ?と思うのってエネルギーが必要だ思うけれど、少しずつ実践していきたいです。2022/01/14
chiseiok
16
貧乏性なんで最後まで(流し)読んじゃったけれど…。ビジネス/自己啓発本もたまに読むんですが、仕事に役立てたり自己啓発する気は全く無く、ただの好奇心だけなので、そーゆー人は買っちゃいけなかったかなと反省。日経文芸文庫とは最近相性が良いので、油断してました。ごく初期の生の企画メモをそのまま見せられてる気分、読み物としてあまりにもあんまり、いくらなんでも生硬過ぎ。でも、読者によってはこんな貴重なノートを開示してもらえるなんて凄い…ととらえる方も居られるのでしょう。久々の買っちゃってごめんなさい本でした(^^;。2015/08/09
たか
14
めちゃくちゃ勉強になった。いろんな企業のトップの考え方とか信念とかよくわかった。興味や疑問を持つことが良い質問をするのに必要なこと。2019/07/15
りえ
13
日頃から、何か質問はありますかと聞かれたときに、さらっと質問できる人はすごいと思っていた。質問の内容によっては、この人できるなとか、薄っぺらいなとか、人となりまでわかってしまうことがある。本書にもあるように、質問には準備(下調べ)が前提となり、その中から核になる質問を考える。相手に対する興味、好奇心、情報に対する飢えがなければ、なかなか思いつかない。何を聞くか、どう聞くかは本当に難しいと思う。2015/06/11