日経プレミアシリーズ
2025年、高齢者が難民になる日―ケア・コンパクトシティという選択

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  • サイズ B40判/ページ数 246p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532263188
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C1236

出版社内容情報

後期高齢者になった団塊世代は、どこに住み、どこで死ぬのか。大量介護難民の時代に起こる問題とその解決方法を具体的に考える。まもなく、団塊世代が後期高齢者となり、日本の社会保障、福祉の問題は大きな課題にぶちあたります。医療・介護はどうする、終の棲家をどう提供するのか、悪化しつづける財政問題をどう考えるのか……。

このままでは、住まいを確保できない、介護を満足に受けられない、死に場所すらない高齢者が大量発生してしまう恐れがあるのです。

深刻化する問題を解決するためには、他人任せ、国任せにしてはいられません。地域レベル、住民レベルでの取り組みが重要になります。そこには、新しい街づくりの視点が必要になります。そして、その解決の一手となるケア・コンパクトシティとはどんなものなのでしょうか。

財政、社会福祉、街づくりなど、多くの専門家がさまざまな視点から鋭く説き明かします。

人間は誰でも老います。どこで、どのように暮らしていきたいのか。本書は、すべての日本人にとって切実な問題について、新たな視点を与えてくれます。



はしがき 誰もが、いつまでも暮らしやすいまち

第1章 幸せな老後は、どうすれば実現できるのか

第2章 日本の医療と介護に、何が起きているのか

第3章 地域を、医療・福祉を誰が「経営」するのか

第4章 まちづくりはヒューマンスケールで

第5章 地域の共同体マインドを共有する

第6章 「ケア・コンパクトシティ」が日本を救う

小黒 一正[オグロカズマサ]
法政大学経済学部教授
1997年、京都大学理学部卒業後、大蔵省入省。2003年、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。05年、財務総合政策研究所研究官。06年、埼玉大学非常勤講師。08年、一橋大学大学院経済学研究科博士課程入学、世界平和研究所、一橋大学経済研究所准教授、法政大学経済学部准教授を経て、2015年より現職。著書に『2020年、日本が破綻する日』『日本破綻を防ぐ 2つのプラン』(共著)『アベノミクスでも消費税は25%を超える』などがある。

内容説明

団塊の世代すべてが後期高齢者となる2025年、大量の「介護難民」が発生すると言われる。この事態に私たちはどう向き合うべきか。誰もが、いつまでも暮らしやすい地域はどうすれば実現できるのか。医療・福祉、地方自治、「まちづくり」のあり方など、様々な視点から考え、人も、地域も甦らせる「ケア・コンパクトシティ」という解決策の真髄に迫る。

目次

はしがき 誰もが、いつまでも暮らしやすいまち
第1章 幸せな老後は、どうすれば実現できるのか
第2章 日本の医療と介護に、何が起きているのか
第3章 地域を、医療・福祉を誰が「経営」するのか
第4章 まちづくりはヒューマンスケールで
第5章 地域の共同体マインドを共有する―重要な規範的統合
第6章 「ケア・コンパクトシティ」が日本を救う

著者等紹介

小黒一正[オグロカズマサ]
法政大学経済学部教授。京都大学理学部卒、一橋大学大学院経済学研究科博士課程修了(経済学博士)。1997年大蔵省(現財務省)入省後、財務省財務総合政策研究所主任研究官、一橋大学経済研究所准教授などを経て、2015年4月から現職。鹿島平和研究所理事。専門は公共経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

32
団塊世代が全て本格的な年寄りになる2025年に向け、今後増えてく介護難民の解決策は? 先進事例の紹介とまちづくりの提言。地域包括ケアシステムの考え方(住み慣れた地域で暮らしていけるようにする)とコンパクトシティの考え方が矛盾してないか? 果たして今住んでるところがケアコンパクトシティになるかしらん? それにしても老後が「在宅と医療・福祉機関の間を往復する下りのスパイラルを繰り返す」って…。確かにそうなるだろうけども…。どんより〜。2016/12/23

mazda

21
ケアコンパクトシティという概念で、解決策について書いてあります。地域包括ケアとコンパクトシティを合わせたものですが、内容には賛同できつつも実現の壁の高さを想像します。やはりターゲットは団塊の世代になると思いますが、人口を施設数のギャップを埋めるため、海外移住を促進させることも考える必要があるかも知れません。介護離職の多さについてもありましたが、介護業界ではどのようにステップアップしていくのかが明確でないようで、この点を明確にしていくことも必要でしょう。2017/08/27

金平糖

4
C。2021/01/26

田中峰和

4
団塊世代は消費を変え、働き方を変えてきたが2025年には全て後期高齢者になる。都市部での介護難民の急増、消滅危機に直面する自治体、巨額の負債を抱える財政などを同時に考えなければならないのが現代の課題。その解決策として著者が唱えるのが「ケア・コンパクトシティ」構想だ。都知事選敗北の増田寛也が座長を務めた「日本創生会議」は高齢者の地方移住を促すよう政府や自治体に求める提言を発表。姥捨て山への反発から賛否両論が起こったが、施設ケア=地方移住、在宅ケア=地方移住の二者択一ではないフレキシブルな選択が求められる。2017/05/06

薬学やっくん

4
★★★☆☆なんちゃって医療人なので先見性を磨くために一読。地域ケア会議が盛んな地域で今は働いているが、地方であるが故の独居老人、認知症老人の増加を症例として目の当たりにする。そんな現状は過去からの事実として変えられない以上、医療が効率的に地域社会との連携を築く体制を整えないと崩壊していくのは間違いない。急速な需要拡大に対応し切れていない、未熟であり独特な医療業界は今まさに過渡期を迎えている。2025年以降の首都圏がどうなるかは文字上でしか分からないが、地方の現状も理解して頂きたいと会社への不満が募る。笑2016/12/11

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