日経プレミアシリーズ<br> エヴァンゲリオン化する社会

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日経プレミアシリーズ
エヴァンゲリオン化する社会

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  • サイズ B40判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532262921
  • NDC分類 366.021
  • Cコード C1236

出版社内容情報

エヴァは2015年の労働環境を予見していた。人気を誇るコラムニストが、超人気アニメを題材に書く、リスク社会のキャリア論。

内容説明

ブラック企業出現、女性の活躍(という名の酷使)、使い潰される労働者、若者への過剰な期待、そして得体の知れない社会不安…今、私たちが直面している問題は、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で予言されていた。雇用・働き方問題に通じた著者による、渾身の労働社会論。

目次

第1章 『新世紀エヴァンゲリオン』とは何か(あなたは『新世紀エヴァンゲリオン』を知っているか?;『新世紀エヴァンゲリオン』とはどんな物語だったのか ほか)
第2章 「逃げちゃ駄目だ」と「僕はここにいていいんだ」の論理―労働者の居場所をめぐって(碇シンジとはどんな人か;ブラック企業から逃げちゃ、駄目なのか? ほか)
第3章 「私の代わりはいるもの」の論理―エヴァが描いた人材観(エヴァンゲリオンは選ばれし者の物語なのか;綾波レイはヒロインなのか ほか)
第4章 女性の活躍とエヴァ(「女性が活躍する世界」を描いたエヴァ;女性の活躍の現在 ほか)
第5章 「使徒」が襲ってくるかのような世界(得体の知れない敵、「使徒」;予言的作品としてのエヴァ ほか)

著者等紹介

常見陽平[ツネミヨウヘイ]
千葉商科大学国際教養学部専任講師、働き方評論家。1974年生まれ。一橋大学商学部卒業後、リクルート入社。玩具メーカー、人材コンサルティング会社を経て独立。2014年、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。15年4月より千葉商科大学専任講師。雇用や労働をテーマに執筆、講演、メディア出演などで活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっくん

24
自称「若き老害」、今年の春より大学の専任講師へと華麗に転身なされた常見さんの新作。新書はタイトルで売っているところがあるという点ではもう本書は100点でしょ!(てか、上からw)碇シンジに見るブラック企業における雇用や若者の居場所問題、ミサトさんや赤木博士にみる女性活躍など、さわりだけではなく、結構どっぷりエヴァを絡めており、看板に偽りなく、最後まで楽しく読めました。「ありがとう」(て、ちょっとちがうかw)2015/10/12

yuzyuz_k

7
内容より売るために色々考えているんだなぁと思う一冊でした。今回のテーマではなくとも『テラフォーマ化する社会』『暗殺教室化する社会』『ワンピース化する社会』『妖怪ウォッチ化する社会』テーマさえ決めてしまえば、著者の様な人ならどうにでも纏められます。内容は、キャラの設定、背景、言葉を出発点にし、多様な意見と事実をトレースしていく感じです。印象に残ったのは、著者恩師のグローバル人材に対する言葉です。激しく同意したい気持ちになりました。2016/05/15

Shuichi Shibuya

6
エヴァンゲリオン化というのをこの本では以下の三つとして捉えている。1、若者に極度に期待と負荷がかけられ、世界の責任をすべて個人が背負っているように感じさせる社会。2、人が目標達成のために駒のように扱われる社会。3、「使徒」のような得体の知れない恐怖が常に忍び寄ってくる不安定な社会。よくよく考えると今の状況はエヴァと似通っていると感じる。駒のように使われるエヴァパイロットたちと現代の若い労働力。読んでいてぞっとした。とんでも世界が実はリアルで姿を変えて怒っていると感じた。2015/10/13

oooともろー

5
エヴァに描かれている世界と現実の労働問題をリンク。ガンダムとの比較。無理矢理感は否めないが読み物としては面白い。2017/02/14

やす

5
ネルフってトップが目的のためなら手段を択ばず、中間管理職はあの手この手で若者を働かせ、若者は嫌で仕方がないがトップの言うことには一理あるかも、上司はよく面倒見てくれるしと完全にネルフに取り込まれていく。これってブラック企業と同じですね。って着想からエヴァと95年以降の若者と労働環境を語るのだが、木に竹を接ぐ感じで波もかもが紋きり型の表層分析にとどまっている。特に使徒を漠然とした不安にたとえるのは如何だろうか?大きな物語がなくなった社会の不気味な小さな物語じゃないかと思うんだけど。2016/02/14

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