日経プレミアシリーズ
ロジカルな田んぼ

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  • サイズ B40判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532261962
  • NDC分類 616.2
  • Cコード C1261

内容説明

雑草はなぜ生えるのか、なんのために耕すのか、なぜ田植えが必要なのか…。有機・無農薬で米を作り、巨大胚芽米「カミアカリ」を開発した著者の農作業には、すべて意味がある。農薬と化学肥料に頼らず、おいしい米を追求する「稲オタク」が語る新しい農業のかたち。

目次

第1章 農かなアフリカ、貧しい日本
第2章 雑草の生えない田んぼ
第3章 有機って何だ?
第4章 田んぼの春夏秋冬
第5章 山田錦の魅力
第6章 神様がくれたカミアカリ
第7章 多様性をもとめて

著者等紹介

松下明弘[マツシタアキヒロ]
稲作農家。1963年、静岡県藤枝市生まれ。静岡県立藤枝北高校卒業。段ボール製造工場勤務のあと、藤枝北高校農業科で実習助手。87年、青年海外協力隊としてエチオピアへ。帰国後は板金工場に就職し、96年から専業農家に。全国で初めて、酒米「山田錦」の有機・無農薬栽培に成功。コシヒカリの突然変異体を発見し、巨大胚芽米「カミアカリ」として農水省に品種登録(個人農家による品種登録は静岡県初)。2000年の制度発足時から有機JAS認定を受けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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booklight

43
いやぁ、面白い。JAに指導される慣行農業に異を唱え、自らの田んぼで実験して、手探りで最適な有機・無農薬農法をロジカルに突き詰めていく。収穫に適した期間は3日間。そこから収穫量と品種による収穫時期の違い、田んぼの配置を考え、植え付け計画を練る。最適な肥料の配分を調べるため、一斗缶に配分を変えた肥料を入れて稲の発育を見る。不耕起を試すも、自分の田んぼや仕事としてやるには合わないのでやめる。代掻きも浅くやることでメタンガスも雑草も発生させず、フワトロの土を作る。理屈とやる気と成果が相まっている話は楽しい。2020/10/31

けんとまん1007

41
まずタイトルに惹かれた。ロジカルな田んぼ。今は稲作は、従兄にお願いしているが、野菜は家族で食べる分として作っているので、興味深々。慣行農法ではなく、有機栽培・自然農法でもなく、それらをきちんと把握したうえで、自分で考え実験をしながら、次に進んでいく姿が参考になる。もちろん、自然相手でもあるし、1,2年で結果がでるものでもない。だからこそ、地道な試行錯誤が大切。基本、農業は1年単位なので、その思考は自分にも身についている。今後は、もう少し試行錯誤をやろうと思う。2021/02/12

ばんだねいっぺい

34
 肥料・農薬ゼロにして地力を計ったり、一斗缶で必要量のバランスを見たり、黄金比を考えたり、菌の力を有効活用したり、表層耕起による抑草の技術を見出だしたり、実験を通じてひとつひとつロジカルに検証していく姿勢が語られるなか、最後の最後に田んぼ以外の自分の人生について肉声を聞かせてくれる。名著。泣かされた。2019/07/27

やすらぎ

31
感想を書かずに手放すことにしました✨2019/05/18

たまきら

26
先日読んだ漁師本で、「息子は頭が悪いので漁師は継がせない」という言葉を読んだ。その通りだと思った。代々守られてきた自分の田んぼをいかに育て守っていくか。そこには代々の知恵が、時代にあった知識が必要となる。何も考えず惰性で他人の価値観で生きることの虚しさよ。耕作放棄地の問題に多少なりとも触れたいま、この本はすべての人にもう一度頭と手を使って生きることの素晴らしさを教えてくれていると思う。ちなみに埼玉小川町の友人の無農薬米作りは、やっぱりフワトロを大切にしている。あと、雑草はデッキブラシでこすっていたなあ…。2021/02/22

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