内容説明
「勝てばいい」は人をダメにする錯覚だ。豊かな人間性を持ち、どんな局面でも自分で考えることのできる選手しか真のチャンピオンにはなれない。技術・心の両面でいかに社会に通用する強くてたくましい人間を育てるか。学生スポーツ一筋四十年、卓球界の名伯楽が語る指導・人材育成の真髄。
目次
第1章 指導者はまず自分から裸になれ
第2章 規律と約束
第3章 現場がわからなければ指導者失格
第4章 試合は「発表会」、あくまでも練習がすべて
第5章 叱るということ
第6章 指導者はイメージにも気をつける
第7章 ナショナルチーム監督として学んだこと
著者等紹介
西村卓二[ニシムラタクジ]
1948年生まれ。東京富士大学教授・卓球部監督。日本卓球協会理事。日本学生卓球連盟理事長。富士短期大学(現東京富士大学)卓球部監督としてアジア王者のほか、数多くのトップ選手を輩出。アテネ五輪日本女子代表監督。日本女子ナショナルチーム監督を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
指導者と選手の間には,信頼関係が必要である.技術だけで言えば,選手のほうが上手かもしれない.それでも指導をして,そしてそれに従ってもらえるようになるためには,本当の自分の姿を晒し,その上で関係を築かなければいけない.2012/04/23
m-kuma
1
学校スポーツで卓球(もしくはどんなスポーツでも)を教える上で、西村さんの指導者論はとても共感できます。人を育てる視点、選手に厳しくも最後は選手を守る立場、選手としてだけでなく社会に貢献できる人を育てることを、改めて私自身も心がけて子どもたちと明日からまた卓球を通した成長を促していこうと思う最高の一冊でした!2011/03/05
key-channel
0
アマチュアスポーツの中でどう選手を引きつけ、導いていくか、という体験談がよい。筆者が大学進学前に2年間社会人として働いて学費を稼いでいた、というのも驚き。もっとも、大学に入るとある程度の「自己管理」が求められると書いているのに、大学1,2年でケータイ・染髪・恋愛禁止を敷いているのは矛盾ではないかと思うが2016/05/08
Yuuki Takahashi
0
一年前にいただいた本なんですが、ようやく読了。著者である、西村監督には、お世話になったこともあり、言葉一つ一つが生きて語りかけてきた。文章からして情熱が感じられる。女性相手の指導の留意点など、とても参考になった。自分で考えることができる選手を育てる。人間性を高める。良い母親に。など、その理念に多く共感した。2012/03/13
どかどかどか
0
女子競技の男性指導者の本。きっと魅力的な人なんだろう。2011/12/29