日経プレミアシリーズ
アメリカ人はなぜ肥るのか

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  • サイズ B40判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532260989
  • NDC分類 498.5
  • Cコード C1236

内容説明

重すぎて搬送できない救急患者、肥満の若者が増え、新兵確保に苦労する軍隊、太り過ぎで飛行機の搭乗を拒否されたハリウッド・セレブ―。国民の3人に2人が肥満か太り気味と診断される異常事態は、日本にとっても対岸の火事ではない。元ロサンゼルス駐在記者が、アメリカ人の信じがたい食生活と、肥満を余儀なくされる社会構造に迫る。

目次

第1章 超肥満大国―右も左も肥満だらけ
第2章 貧乏は肥満の始まり―格差社会が生む肥満
第3章 You are what you eat.―病める食生活
第4章 三つ子の魂百まで―深刻化する子どもの肥満
第5章 食えよ肥やせよ―肥満を加速させるアメリカ型資本主義
第6章 アメリカは痩せられるか
第7章 アメリカ発の肥満が世界を覆う
第8章 日本は大丈夫か

著者等紹介

猪瀬聖[イノセヒジリ]
1964年栃木県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。米コロンビア大学大学院(ジャーナリズム・スクール)修士課程修了。日本経済新聞東京編集局生活情報部記者などを経て、2004年から2008年まで日本経済新聞ロサンゼルス支局長。日本ソムリエ協会認定シニアワインエキスパート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ばりぼー

52
2010年の統計で、肥満と判断されるBMI値30以上の人口割合が、日本の3.4%に対してアメリカは何と33.8%。ファストフード・スナック菓子・清涼飲料水などのジャンクフードの過剰摂取が直接の原因だとしても、それを余儀なくされるアメリカの社会構造について、幅広く丁寧に掘り下げている好著。最近は日本でも、「メガ盛り」「特盛り」「食べ放題飲み放題」が大流行りで、とても対岸の火事とは言っていられず、「The World Is Fat.」(肥満化する世界)に飲み込まれるのも時間の問題だと感じました。2015/09/26

アイアイ

7
スナックは塩の塊、ジュースの甘さも砂糖の塊。1個100円しないジャンクフード。貧困地域ほど野菜を売るスーパーが治安悪化の為に無い。高カロリーな外食が主なアメリカの食生活。体重3、400キロの超肥満の世界の話は異常で驚きの連続。映画すらファースト店。1973年の前年に襲われた異常気象で食品価格が高騰した事がジャンクフードへの道だが1960年代にもうビックサイズが誕生していた。現在は肥満は世界に広がりヨーロッパからアジアへ・・。日本はまだ健康志向大国だからきっと和食がある限り大丈夫・・のはず。震える。▽図書館2015/03/09

ラーメン小池

6
食や農業のグローバル化に危惧を抱くうちにこの本に行きつく.しかし株主からのプレッシャーにより,あの手この手で利益を上げようとするファストフード・清涼飲料水業界だが,それにより社会全体が崩壊しつつあるとすれば元も子もないと我々は思うのだが・・・.まあ自社がよければよいというエゴでしょうか?しかし日本人は遺伝的に糖を欧米人より蓄積しやすいこと,実際日系人は糖尿病の罹患率が高いとのことで楽観はできない.食の味覚が鈍感になっていることも一因との指摘には同感.本書を読むと気が引き締まること享けあい,おススメ.2014/07/13

kubottar

4
アメリカ人は脂と砂糖が大好き!というイメージでしたが、安いからという理由でそういうカロリー過多な食品を食べざるを得ないというのがよくわかる。自分が食べる物を考えるのが必要ですね2011/02/11

hiroshi0083

3
「アメリカ人はなぜ肥るのか」について、これまで僕が根拠無く持っていた答えが、読み進めるうちにドンドン崩されていきながら、強い快感の中で読了。なかでも驚いたのは、いわゆる「アメリカンサイズ」が1960年代にある実業家によって作りだされたものだということ。ファストフードチェーンの利潤追及のための行動が、我々の食環境を変えてきた過程を知るための絶好のテキストだと思う。読むべし!2012/04/07

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