内容説明
12球団最多4522敗、5年連続最下位。でも、応援するんだよ。“98年の奇跡”から一転、泥沼にはまった最弱球団が「熱く熱く立ち上がる」まで。現役選手、OB選手、歴代の監督やコーチ、球団社長など総計34人の関係者が語り、生まれついての横浜ファンの作家が魂を削って綴った、ホエールズ&ベイスターズの歴史を徹底総括する渾身のノンフィクション。
目次
1998年
最下位
残された者たち
マルハと漁師
横浜ベイスターズ
もののけの末路
球団のDeNA
ホームゲーム
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさ
43
思わず2回も読んでしまった。応援し始めて30年弱・・弱かった。。ホント弱かった。。そして一瞬だけ爆発的に強かった。そしてまた絶望的に弱くなった。。何度も愛想尽かしてしばらく見ていなかった時期もあったが、やっぱり気になって戻ってきてしまう愛しき罪なチーム。。最後の中畑監督の言葉には涙が出そうになった。中畑よ!!勝て!!アゲイン1998!!!! 2013/08/06
岡本
29
12球団の中でも特異な糾弾の1つであるベイスターズの栄光と暗黒の軌跡を辿った一冊。本自体は2013年に発行されているので、ここ最近の強くなってきた中畑ベイスターズには触れていないが2011年の就任当時の意気込み等は触れている。多くの選手、OB、監督、球団職員達のインタビューを元に構成されており内川の発言の真意など知らなかった事実を知ることが出来る。38年周期でいえば優勝まで後21年かかるが今の選手、監督、オーナーを見ればもっと早く出来る様な気がする。2015/08/04
hwconsa1219
26
横浜ファンでもないのに、なぜか泣けてきた。文章一文字一文字から滲み出る球団への深い愛情。何やってんだよ、って言われ、自身でも何やってんだろうな、って思っていてもやめられない、その微妙な心理を紡ぎ出してくれています。自分でも思いますが、何でやめられないんでしょうね。その根底にあるのは、どんなに弱くても罵られても消えることのない、故郷への思いとそれを体現するチームへの誇りみたいなものなのかなぁ、って思います。2013/12/08
kinkin
24
ホエールズ&ベイスターズ,どっちも個性的な選手が多かったですね。 この本を読み、懐かしい選手たちの姿を思い浮かんできました。2013/11/01
かやは
21
12球団1弱い横浜DeNAベイスターズ。今年も5位で終わってしまったが、ファンは前向きだ。その理由は過去にこんな波瀾万丈があったからなんだと知った。序章は98年の優勝シーンで始まるが、読んでいると感動で目が潤む。私は今年からファンになったので、早くこの感動を味わいたい。日本の興行のなかでも最も身近である野球。これだけの人の想いが関わっているエンタメは他にあまり無いと思う。単純な球団史ではなく、著者の熱い思いがこもった一つの物語として楽しめる一冊だった。横浜ファンは必読、他球団ファンにも是非読んでほしい。2014/11/08