日経ビジネス人文庫<br> 経済学の宇宙

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日経ビジネス人文庫
経済学の宇宙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 641p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532240042
  • NDC分類 331
  • Cコード C0133

出版社内容情報

●戦後世代の経済学者が綴る知の軌跡
 マルクスに感銘を受けて東大経済学部へ進学した青年が小宮隆太郎、宇沢弘文と出会い近代経済学に目ざめ、MITへ留学、サミュエルソン、アローなど世界の知に触れる――。戦後日本の歴史とともに生きてきた日本を代表する近代経済学者、岩井克人。本書は、その遍歴と自分の頭脳の中身を明らかにする「知の履歴書」です。
 出世作である「不均衡動学」はどのようにして誕生したのか、「貨幣論」はどのような発想で臨んだのか、マクロ経済学者であった筆者がなぜ企業論に注目したのかなど、今まで本人が明確に語ってこなかった岩井ワールドの全貌が明らかになる岩井経済学ガイドでもあります。
 本書は、不均衡動学、貨幣論などそれぞれ一冊分の解説が可能な多岐にわたる岩井経済学の世界をことばを尽くして解説を行っているため、岩井経済学ガイドにもなっている。今まで岩井氏の著作は思索的で難解と思ってきた人々にも読者が広がることが期待できます。
 文庫化に当たっては、新規に岩井氏のインタビューと文庫版まえがきを掲載、コロナ禍の世界と経済をどのようにとらえるべきかを語ります。

内容説明

資本主義は本質的に不安定だ。経済を考え抜いた格闘の軌跡。

目次

第1章 生い立ち―「図鑑」から経済学へ
第2章 MIT留学―学者人生における早すぎた「頂点」
第3章 エール大学―『不均衡動学』を書く
第4章 帰国―「シュンペーター経済動学」から「資本主義論」へ
第5章 日本語で考える―『ヴェニスの商人の資本論』から『貨幣論』へ
第6章 再び米国へ―「日本経済論」から「法人論」へ
第7章 東京とシエナの間で―「会社統治」論から「信任」論へ
第8章 残された時間―「経済学史」講義からアリストテレスを経て「言語・法・貨幣」論に
補遺 『不均衡動学』の現代版に挑む

著者等紹介

岩井克人[イワイカツヒト]
1969年東京大学経済学部卒、72年マサチューセッツ工科大学(MIT)Ph.D.取得。73年エール大学助教授、79年エール大学コウルズ経済研究所上級研究員、81年東京大学助教授、88年ペンシルベニア大学客員教授・プリンストン大学客員准教授、89年東京大学教授、2010年定年退職。現在、国際基督教大学特別招聘教授、東京財団名誉研究員、東京大学名誉教授。主な著書に『Disequilibrium Dynamics(不均衡動学)』(日経・経済図書文化賞特賞)『貨幣論』(サントリー学芸賞)『会社はこれからどうなるのか』(小林秀雄賞)ほか

前田裕之[マエダヒロユキ]
1986年東京大学経済学部卒、日本経済新聞社入社。編集局経済解説部編集委員などを経て、現在、学習院大学客員研究員、川村学園女子大学非常勤講師、文筆家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Sam

47
文庫版が出たので再読。一言でいえば岩井克人版「私の履歴書」である。面白いことこのうえないのだが、内容は不均衡動学から法人論、信任論といった岩井先生の主たる学説に加え、生い立ちや日米伊での学究生活や交流、奥さま(作家の水村美苗)のこと、哲学や科学、映画論等々、まさに「履歴書」と呼ぶに相応しい多くのことが実直に語られている。ご本人は謙虚にも学者としては早々に「没落」したと仰るが、むしろ「進化」(あるいは「突然変異」?)とでもいうべきものであり、経済学の枠を超えたその学説が正当に評価される日がいずれ来ると思う。2021/08/12

ばんだねいっぺい

29
最後まで読むと本書がなぜ「経済学の宇宙」と名付けられたかが腑に落ちる。反復する蚊柱のような現象を統一した理論に落とすことは、他分野の科学同様、一筋縄ではいかない。最終的に古典的命題に還っていくのが面白い。自己契約の話は差し込みがあった。2024/03/22

またの名

8
計算してみたら基本中の基本なはずの需要と供給の均衡というセー法則が崩壊し、矛盾を前に悩み続け「矛盾に見えたことこそ証明された命題に他ならない」と転換させ、不均衡な世界として経済を描き直した著者。各々の理論体系が前提にしてる枠組みを受け入れた上でそれを展開すると自己破綻するという論証方法や、貨幣が貨幣として使われるのは貨幣として使われるからという自己循環の論法を好む学問的思考を、ノーベル賞級の経済学者とも目されたりした人生行路に沿って語る。数々の岩井理論をラフに学べるのみならず、経済学の全体像も掴める構成。2022/11/24

Hiroki Nishizumi

6
いやぁ読みごたえがあった。そして面白かった。無限の部屋を持つホテルから貨幣論への昇華、資本主義の真の危機とは、法人について、信任論の展開など内容が濃く消化しきれない。それでも再読を繰り返してモノにしたい。2024/01/01

KJ

3
著者の生き様や学問への姿勢に尊敬。各理論のエッセンスが詰まっていて、数式がほぼ出てこないので何とか読めた/実際の平均価格を予想できる「超合理性」などないことや、市場の不完全性(給与が下がりにくい等)こそがある程度の安定性をもたらすことを証明する不均衡理論、抽象的・普遍的な価値としての貨幣が自由・無限への欲求・不安定性を産んだとする貨幣論など、哲学書を読んでいるような気持ちになる/今度は市民社会論に取り掛かられる予定とのことで、実現を願うばかり2024/11/18

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