出版社内容情報
コロナ不況、粉飾、不祥事……
「危ない会社」を見抜くには、決算書のここを見よう!
◆ コロナによる経済の停滞で、多くの中小企業の先行きに不安がもたれている。企業の存亡に関わるリスクを事前に察知するには、どうすればいいのか。本書は実際のケースを使いながら、危ない会社を見抜く方法をわかりやすく解説した『ヤバい決算書』を文庫化したもの。冒頭にコロナの経営および決算書への影響について1章分を加筆しています。
◆ 決算書を使った経営分析の本は一定の需要がある。ケースを使った解説も多いが、「資金繰りが安定しているか」「自己資本は大丈夫か」といったベーシックな解説にとどまっているものがほとんどだ。本書は、そうした分析についてもきちんと取り上げつつ、「粉飾」「為替ほかの経営リスク」「パンデミックや天災」「巨額買収」など、類書ではあまり触れられないリスクについても取り上げているのが特徴だ。「継続企業の前提に関わるリスク」は年々広がっており、またIFRSの導入により、リスクについての表現の仕方も変わってきている。本書では、つきあいたい/投資したい会社を見分けるために、財務3表以外の決算書の情報を読み解く技術についても触れる。
◆ 取り上げるケースは、東芝、スカイマーク、三井物産・三菱商事など、いずれも大きなニュースとして取り上げられたもの。スカイマーク(2015年)とJAL(2010年)など、似たタイプの企業を比較することで、「危ない会社」と「危なくない会社」のちがいが理解できる。コロナの影響によるインパクトも説明。「コロナで沈んだ企業/影響軽微な企業/意外と伸びた企業」などを比較する。
◆ 著者は野村総合研究所で、証券・財務の分析に長らく携わってきた専門家。
内容説明
日本航空、三菱商事、東芝…。ある日突然表面化する経営危機や粉飾決算。企業の存亡に関わるリスクを事前に察知する方法を、ケースをもとにわかりやすく解説!豊富な図表とともに、決算書の基本を学べます。大好評の単行本に、新型コロナウイルスが企業の決算書に与えた影響を大幅加筆しました。
目次
序章 コロナで「需要が蒸発」した決算書の衝撃
1章 飛べない航空会社たち―破綻はこうして忍び寄る
2章 嗚呼、黒字倒産!―「増収増益」にだまされてはいけない
3章 あの投資判断は失敗でした―減損という隠れリスク
4章 こうして決算書は嘘をつく―粉飾にだまされるな!
5章 企業のリスク、ここで読み解く!
著者等紹介
長谷川正人[ハセガワマサト]
大手コンサルティング会社コンサルタント。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。滋賀大学大学院客員教授。日経CNBC「けいざい豆知識!『イチマメ』」会計・財務分野解説者(2014年~2016年)。1958年東京生まれ。1981年早稲田大学政治経済学部を卒業し、同年、大手コンサルティング会社に入社。これまで市場調査業務、証券アナリスト業務、経営コンサルティング業務、財務研修講師業務等に従事。会計・財務に関わる研修・講演を勤務先の若手コンサルタント、大手企業ビジネスパーソン、大学院生など多数に展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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