出版社内容情報
■2017年1月に刊行した単行本『ブロックチェーン革命』を文庫化。
複雑でわかりにくいとされるブロックチェーンの仕組み、仮想通貨、フィンテック、IoTなどへの応用から、より幅広い経営組織のイノベーションまで型包括的に解説し、ブロックチェーン技術に基づく分散自立型社会についても展望します。
特に、「自立分散型社会」の実現につながる技術として、スマートコントラクトなど、その原理的な可能性を平易に紹介している点が特色です。情報関連分野の優れた書籍に授与される「大川出版賞」も受賞しています。
■文庫化にあたって、中国のデジタル人民元をはじめとする中央銀行によるデジタル通貨構想、ビットコインをめぐる情勢の変化、リブラの登場などについてフォローし、内容を一部改訂しています。
内容説明
デジタル時代のビジネスや経済、社会の姿を大きく変える画期的な技術、ブロックチェーンについて、情報経済論の第一人者がわかりやすく解説。複雑でわかりにくいとされるブロックチェーンの仕組み、仮想通貨、フィンテック、IoTなどへの応用から、より幅広い経営組織のイノベーションまで包括的に解説。ブロックチェーンに基づく分散自律型社会についても展望。中央銀行デジタル通貨の進展などをアップデイトして刊行。
目次
序章 ブロックチェーンが地殻変動を引き起こす
第1章 ブロックチェーン革命の到来
第2章 ブロックチェーンの応用(1) 仮想通貨
第3章 ブロックチェーンの応用(2) 銀行も導入
第4章 在来技術型のフィンテックとその限界
第5章 ブロックチェーンは通貨と金融をどう変えるか
第6章 ブロックチェーンの応用(3) 事実の証明
第7章 ブロックチェーンの応用(4) IoT
第8章 分散型自律組織や分散市場がすでに誕生
第9章 分散型自律組織はいかなる未来を作るか
終章 われわれは、どのような社会を実現できるか
補論A 仮想通貨と電子マネーの法律上の定義
補論B 現在の決済システムの概要
著者等紹介
野口悠紀雄[ノグチユキオ]
早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問。一橋大学名誉教授。1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年イェール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学ファイナンス研究科教授などを経て、2017年9月より現職。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書:『情報の経済理論』(東洋経済新報社、日経・経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、サントリー学芸賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、吉野作造賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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