出版社内容情報
未曾有の不況に苦しむアパレル各社。この産業を衰退に追いやった犯人は誰か。徹底取材で業界の裏と未来を明らかにする。
内容説明
同じような服ばかりで買いたい服がない。過剰供給→大量売れ残り→不良在庫の悪循環。問題点は明白なのに変わることができない―。アパレル業界には、他の衰退産業とも共通する病巣がある。サプライチェーンをくまなく取材した渾身のルポを文庫化。
目次
第1章 崩れ去る“内輪の論理”(アパレルの墓場に見た業界の病巣;中国依存で失ったモノ作りの力;「売り場の罪」を背負うSCと百貨店;「洋服好き」だけでは、やっていけない;そして、勝ち組はいなくなった)
第2章 捨て去れぬ栄光、迫る崩壊(INTERVIEW ウィメンズ・エンパワメント・イン・ファッション会長・尾原蓉子氏「変わらなければアパレル業界は滅ぶ」;ファーストリテイリング会長兼社長・柳井正氏「もう、“散弾銃商法”は通用しない」)
第3章 消費者はもう騙されない(既存勢力が恐れる米国発の破壊者;「買う」から「手放す」までネットで完結;大量生産の逆をいく「カスタマイズ」)
第4章 僕らは未来を諦めてはいない(国内ブランドだけで世界に挑む;オープン戦略で世界市場に切り拓く;服を売ることだけが商売ではない;「来年にはゴミになる」服を作らない)
著者等紹介
杉原淳一[スギハラジュンイチ]
1981年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2005年日本経済新聞社に入社し、大阪経済部でアパレル・スポーツ用品業界などを取材。2009年に東京に異動し、経済部で金融機関や日本郵政などを担当。2015年、日経BPに出向し、『日経ビジネス』記者。2016年秋からアパレル業界を中心に取材。2018年より日本経済新聞経済部で国土交通省、経済産業省を担当
染原睦美[ソメハラムツミ]
1981年生まれ。中央大学文学部卒業。2004年に日経BPに入社し、『日経パソコン』に配属。2009年『日経ウーマンオンライン』の立ち上げに携わった後、2013年から『日経ビジネス』記者。ネットサービス、アパレル、日用品・化粧品業界を中心に担当。2017年から『日経クロステック』記者として、主にネットサービス、小売り・外食業界を取材。2019年より日経BP人事室にて採用担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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