日経ビジネス人文庫<br> ワインの世界史―自然の恵みと人間の知恵の歩み

電子版価格
¥1,100
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

日経ビジネス人文庫
ワインの世界史―自然の恵みと人間の知恵の歩み

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 411p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784532198541
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0122

出版社内容情報

メソポタミアで生まれたワインは、どのようにして欧州、世界へと広がっていったのか? 日本人による唯一のワイン全史を文庫化。2010年6月に河出書房新社から刊行された『ワインの歴史』を改題、改訂し、文庫化しました。

ワインはメソポタミアに始まり、
エジプト、ギリシャ、ローマを経て、
欧州、世界へどのように広がったのか?
旧約聖書と新約聖書のワイン記述の違い
130種類以上のワインがあった古代ギリシャ
ワインはローマ軍の必需装備だった
ブルゴーニュワインはシトー派修道院が源流
ナポレオン三世が「格付け」を作らせた
--等々、ワインのことをあまり知らない読者も
楽しく読むことができる歴史読み物です。

文庫化にあたっては第10章を改訂し、文庫あとがきを加えました。

序 章 東洋に残る葡萄への思い―日本人はいつからワインを飲んだか

第1章 ワインの源流を探る―メソポタミアの酒宴図

第2章 ワインの育ての親―技術を発展させたエジプト

第3章 古典ワインの形成と確立―ギリシャの神話とのかかわり

第4章 宗教と結びつくワイン―旧約・新約聖書とイスラエル

第5章 ワインにおけるヘレニズムとヘブライズム―ローマの「貴族のワイン」と「庶民のワイン」

第6章 衛生や信仰のためのワイン―多様化する中世

第7章 知と理性のワイン―近代前における変革

第8章 市民社会と科学のワイン―ワインの理想美がつくられた近代

第9章 科学技術が引き起こした大変革―二十世紀のワイン

第10章 ワインの新ルネッサンス時代―世界各国の新たな取り組み

山本 博[ヤマモトヒロシ]
著・文・その他

内容説明

ワインは、メソポタミアに始まり、エジプト、ギリシャ、ローマを経て、欧州、世界へどのように広がったのか。王侯貴族や民衆にどのように飲まれたか。宗教(ユダヤ教・キリスト教)とどのようにかかわりを持ったか。日本人はいつからワインを飲みはじめたのか。フランス革命がワインに及ぼしたものとは?日本人が書いた初のワイン全史。

目次

東洋に残る葡萄への想い―日本人はいつからワインを飲んだか
ワインの源流を探る―メソポタミアの酒宴図
ワインの育ての親―技術を発展させたエジプト
古典ワインの形成と確立―ギリシャの神話とのかかわり
宗教と結びつくワイン―旧約・新約聖書とイスラエル
ワインにおけるヘレニズムとヘブライズム―ローマの「貴族のワイン」と「庶民のワイン」
衛生や信仰のためのワイン―多様化する中世
知と理性のワイン―近代前における変革
市民社会と科学のワイン―ワインの理想美がつくられた近代
科学技術が引き起こした大変革―二十世紀のワイン
ワインの新ルネッサンス時代―世界各国の新たな取り組み

著者等紹介

山本博[ヤマモトヒロシ]
弁護士。1931年横浜生まれ。早稲田大学大学院法律科修了。我が国のワイン評論の先駆け。早くからワインに関心を持ち、世界のワイン生産地を訪れ、その世界に魅了される。フランス食品振興会主催の世界ソムリエコンクールの日本代表審査委員。日本輸入ワイン協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大先生

12
弁護士が書いたワインの世界史。かなり詳細かつ本格的な内容。本業がありつつ、ここまでワイン史を極められるのかと驚嘆しました(汗)。本書では【ワインの起源がメソポタミアにあり、我々がイメージするワインの誕生はエジプト】みたいな部分から詳細に語られていますが、第10章「ワインの新ルネッサンス時代」が一番身近で面白い。例えば、伝統とテロワール重視のフランスVS現代醸造技術のアメリカとか、いかにもって感じですね。また、旧世界ではワインの分類は「地名」であり、品種ではなかったというのは驚きですが納得です。2022/02/04

Mark X Japan

10
ワインの本ですが,地理・世界史・化学・生物なども内容を十分に理解するために必要です。ワインも地理・世界史・化学・生物等が複雑に絡み合いながら,今日を迎えています。著者が西洋史を理解するために,キリスト教・建築・ワインを選んだのもよく分かります。人に歴史あり,ワインも歴史あり,ですね。☆:4.02020/08/14

0010

7
読み終わるのに半年くらいかかりました。微生物や菌の研究の偉大さを改めて学びました。パストゥールの業績はワインの進化に大きく貢献しています。 今後も解明できていない事が多々あるので、期待です。2019/04/09

Wataru Hoshii

5
弁護士でワインの専門家でもある山本博さんが書いたワイン通史。猿酒の話から入るのには驚いたが、文化としてのワインを知る上で有益な書物。ワイン通の方には当然なのだろうけれど、例えばブルゴーニュのワイン作りの源流がシトー派修道院であり、ボルドーは貴族や大商人の邸宅での自家消費用に始まるというのは、その後のそれぞれの地のワインとワイナリーの性格を端的に表している事実だと思う。産業革命による生産地の激変の話も面白い。ワインは現在も変化し続けている歴史文化的存在であり、十数年前の常識が通用しないということもわかる。2018/07/15

るるぴん

3
グラスへの関心からワインの歴史を紐解く本を探し、たどり着いた。図書館で借りたが、かなり詳細で中身がギュッと濃いので、結局購入。まずは後半を中心に読んだ。ワインの急速な多様化と広がりは貴族を頂点とする封建社会の崩壊(コックの失業と転職)、産業革命(鉄道網の発達)にあった。乾燥地帯は水よりも保存性の良いワインが重宝した。ワインは文化そのもの。奥が深い。読破に時間を要しそうなので、日々少しずつ読んでもいいかな、という感じ。ワインに少しでも触れる仕事の人は読んで損はない。著者の本職が弁護士というのが面白い。2018/06/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12706726
  • ご注意事項

最近チェックした商品