出版社内容情報
アパルトヘイト制度を撤廃し,新体制への船出をした南アフリカ共和国.複雑な人種関係と地域の多様性,都市化を軸にした近代化を綿密に検討し,「違いを尊重した統合」に向けた壮大な実験の今後を,背景ゆたかに描く.
内容説明
一九九四年に全人種参加の総選挙を行って、新体制への船出をした南アフリカ共和国。アパルトヘイト制度を撤廃し、「違いを尊重した統合」に向けた壮大な実験が始まっている。複雑な人種関係と地域の多様性、都市化を軸にした近代化に着目して、近・現代史を綿密に検討し、直面する「負の遺産」や、国際社会のなかでの位置を描ききる。
目次
序 史上初の総選挙
1 アパルトヘイトの崩壊
2 植民地支配と人種主義の起源
3 都市化の百年
4 同時代の南アフリカ社会
5 新生南アフリカの挑戦