内容説明
国際交渉で活躍し、CIAやFBIでも講師を務めた百戦錬磨の交渉のプロが、最大の勝利を得るための技法をすべて解説。犯罪捜査から取引先との駆け引き、昇給交渉、買い物必勝法まで、あらゆる場面で応用できる交渉の技術がわかる。
目次
第1部 交渉に強くなる秘訣はある!(交渉は情報力・行動力の総力戦;交渉の「常識」を洗いなおせ ほか)
第2部 交渉力を決める三つの要素(交渉パワーを二倍にする秘訣;「時間枠」を最大限に生かす法 ほか)
第3部 合意に導く交渉スタイル(是が非でも勝つ交渉術;「歩みより」と「協力」の交渉術 ほか)
第4部 どんな困難な交渉にも打開策がある!(「らち」があかないときの交渉戦略;血の通った交渉で積極人生をつくる)
著者等紹介
コーエン,ハーブ[コーエン,ハーブ] [Cohen,Herb]
交渉戦略コンサルタント。1938年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク大学卒。ハーバード大学、FBIアカデミーなどで「交渉学」の講座を担当。ビジネスコンサルティングから国際問題まで、その交渉力は高く評価されている。「ウィン・ウィン」という言葉の生みの親
川勝久[カワカツヒサシ]
翻訳家・評論家。1931年生まれ。53年、一橋大学社会学科卒。東京放送(TBS)勤務時代から翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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saga
62
導入部での、アメリカ最大手の小売店シアーズで冷蔵庫購入交渉例を読んで、自分の期待とは違う展開に、本書購入を少し後悔した。しかし、本書中盤の「最善を尽くせ、だが思いつめてはならない」というフレーズは気に入った。全ての状況をゲームのように、仮想世界のように思うことで、交渉の重圧から解放される……ようだ。アメリカと日本との商習慣、生活習慣の違いは一朝一夕には同じにはならないので、所々割引いて読む必要はあるが、参考になる部分もあった。しばらく間を置いて再読しようかな。2021/04/24
たまご
17
もっとはやく読みたかった~。身近な例を挙げながら、日本では使えなさそうなのもあれば、夫婦関係はどの国もそうなのか、と思ったり。なかなか楽しかったです。 交渉相手と互いに関係を築けない、というよりそもそも交渉にならない状況をみたので、ソビエト式交渉はまだ交渉しようと思ってるぶんかわいげがあるようにも感じましたよ。ちょっと認知がおかしくなってるようだ、私。 2019/08/21
シカマル
9
タイトルに惹かれて買ったが長らく積読していた。エピソードは飛ばし気味に読んだが、なかなか腑に落ちる内容だった。相手のペースに心を乱されず、冷静に、そしてポジティブに交渉すること。2017/01/19
Yoshihiro Yamamoto
5
A+ 職場がかわり、冬から春にかけて交渉が何度かあるので、この本を手に取ってみた。これまで知らず知らずと身につけているスキルもあれば、まったく初めて知った事柄もあり、体系的に理解する上で大変参考になった。とりわけ、「ソビエト型交渉術を使う継続な交渉相手」との交渉方法が興味深かった。問題意識を明確にしてくれた良書。2017/11/05
ガバキン
3
すべての交渉には情報、時間、力の3要素があるそうだ。警察のスピード違反のやつはそう甘くないんじゃないかと思ったが…。全体を通して読むとなるほどと言う感じ。2015/12/28