内容説明
世界で最も有名な投資会社バークシャー・ハザウェイの会長兼ＣＥＯにして、世界で最も尊敬される大投資家ウォーレン・バフェット。その知られざる生活、価値観、投資戦略、そして後継者とは？自伝を書かないと公言してきたバフェットがただ一人信頼した著者に執筆を許可し、５年以上の歳月をかけた決定版伝記。偉大なる投資家が人生とビジネスをあますところなく語った全米大ベストセラー。
目次
第１部 バブル（格好悪いほうの話；サン・バレー；習慣の生き物 ほか）
第２部 内なるスコアカード（説教癖；バスタブ障害物競走；休戦記念日 ほか）
第３部 競馬場（グレアム‐ニューマン；どちらの側に立つか；隠れた輝き ほか）
著者等紹介
シュローダー，アリス［シュローダー，アリス］ ［Ｓｃｈｒｏｅｄｅｒ，Ａｌｉｃｅ］
“リスク＆インシュランス”誌より、最も尊敬され、そして最も怖れを知らない思想家と呼ばれている。監査法人アーネスト＆ウィニー、ＦＡＳＢ（米国財務会計基準審議会）などを経て、ウォール街の金融機関各社で１５年間にわたり株式調査に携わり、モルガン・スタンレーにマネジング・ディレクターとして入社。“インスティチューショナル・インベスター”誌から２００１年と２００２年の２年連続でＮｏ．１アナリストに選ばれた
伏見威蕃［フシミイワン］
翻訳家。１９５１年生まれ、早稲田大学商学部卒業。ノンフィクションからミステリー小説まで幅広い分野で活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
97
ビジネスは一生をかけて解決するパズルだと惚れ込んでいる。人生は人生ゲームだと考えればあらゆる取捨選択も冷静にできることは確かだ。青年期からお金のことしか考えず1セントも無駄にしない異常な倹約への執着と誠実性が世界一大きなスノーボールを作る近道だった。2021/01/29
ばんだねいっぺい
30
成功するべくして成功したように思える珠玉のエピソードがずらり。発見した原則を金科玉条として徹底して守り抜き、成果を出すまでやり抜くのは、参考になった。精神と行動を分かつのは、トラウマによる「防御行動」であることも興味深かった。2022/02/12
Bashlier
23
4/5 世界最高のファンドマネージャーの一人。90歳を超えてもまだまだ現役。そんな人物の人生を描いた秀作です。自伝というと過剰装飾されている著作も多いですが、本作はそうなっていない点が美点。バフェット氏は著者アリスに対して、かっこ悪いこともちゃんと書いてほしいと依頼したそうです。人柄が現れていますね。評伝からは天才と呼ばれる方々に共通する心理がはっきりとみて取れます。人との距離が必要で、一つの物事にあくまで執着し、自分の手で成功をつかみ取る。彼を尊敬する周りの人に支えられてきた幸せな天才の姿がここに。2023/05/24
aponchan
21
だいぶ前に古本屋で入手していた3分冊の上巻を読了。久しぶりの翻訳本だったので、時間がかかった。著名な投資家の自伝ということもあり、独特な投資行動を楽しみながら読めた。バークシャー・ハザウェイ社名が意外な形で登場し、中巻が楽しみになった。2021/02/11
masabi
20
【概要】投資家ウォーレン・バフェットの公認伝記。上巻は誕生からバークシャーハザウェイの買収まで。【感想】周囲の人の経歴を含めて徹底的に調べあげられているため長大である。グレアムから割安株投資を、マンガーから成長株投資を、スージーからは人間性を学び、と多くの人から学ぶとともに実践し、それがまた魅力となって人を惹き付ける。ビジネスでは剛胆な一方で人から嫌われることを避け自分に自信がないなど極度に繊細な面があると人間ウォーレン・バフェットを知った。2018/11/02
