内容説明
四書五経とは、数ある中国古典の中から、特に儒教で重視される9つの文献のこと。四書は「大学」「中庸」「論語」「孟子」、五経は「易経」「書経」「詩経」「春秋」「礼記」。中国古典の名解説者が、現代の経営者にとって役立つ言葉を選りすぐり、やさしく解説します。
目次
序章 いま、儒教が問いかけるもの
第1章 経営の理念
第2章 経営の指針
第3章 経営の実践
第4章 信頼の条件
第5章 自分の器量を磨く
第6章 人と接する心得
著者等紹介
守屋洋[モリヤヒロシ]
著述業、中国文学者、SBI大学院大学教授。1932年、宮城県生まれ。東京都立大学大学院中国文学修士課程修了。現在、中国文学者として、著述、講演等で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sansuke
6
バブル崩壊後に書かれただけあってなるほど当時の地に足がついてない経営に対する憂いみたいなのが根底にある。儒教から再度学ぼうという姿勢のもと儒教から現代の経営に対する姿勢や心構えを解説している。経営者ではないので,政に関する姿勢がそのまま通用できるのかは分からないが,四書五経自体はなるほどいいことが書いてあるので,古典を見直すきっかけとしてはいいのではないかと思う。2020/11/14
Kenta Sasaki
2
読み終えてみると、全体的なメッセージ・内容としては非常にシンプルなもののように感じた。 四書五経という取っ付き難い古典への入り口としては十分な内容かと思う。 正直、今回1度読んだだけでこの本の全てのエッセンスを吸収できたとは思えない。(自分の読書スタイルにもよるが) また時間をあけて再読するのもありかも。 あるいは、四書五経の他の本に触れてみるのも知識の幅や理解度を高めるには有効と感じた。2018/01/30
Kazuo Ebihara
0
先日、九州のある有力法人の創業者と食事した際、こんなことを言われた。 「日本人は古典を読まなくなってダメになった。」 ちょうど「菜根譚」を読んでいる時で良かった。 四書は、大学、中庸、論語、孟子。五経は、易経、書経、詩経、春秋、礼記。 時を越えて伝えられ、残った書物には、人間の叡知が詰まっている。 「苟日新、日日新、又日新」・・・まことに日に新た、日々に新たに、また日に新た! 現代訳は、日々、イノベーションを起こせ! 「投我以桃、報之以李」・・・桃を贈られたならば、李(すもも)のお返しを2012/03/17