感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
3
日常 当然のごとく使っている紙幣。だが、冷静に考えれば紙幣などただの紙きれであり、本来的に価値などあるはずはない。時の為政者が貨幣制度を制定して国民が信用してはじめて価値をもつものである。したがって体制崩壊時には紙幣の価値は非常に不安になる。この物語は明治維新の際の新貨制定にまつわる話。偽札に悩む新政府が切り札としてドイツで新紙幣を印刷した。これに藩札廃止が絡んで物語は展開する。紙幣・貨幣からみた明治維新という視点でみると面白い小説である。 2013/01/27
takao
1
明治政府が偽札排除のため最初の精巧な紙幣をドイツで印刷させたという小説。2021/11/26
キミコ
1
明治時代のインサイダー取引という感じ。筋書きはしっかりしているが、いまいちキャラクターが弱いという気が……。2010/12/21
Tao Yamamoto
0
明治維新の藩札やゲルマン紙幣との交換を巡った小説。非常に引き込まれる