内容説明
「メガネは、涙をながせません」(金鳳堂)、「たばこを持つ手は、子供の顔の高さだった。」(日本たばこ産業)、「死ぬのが恐いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」(日本ペットフード)―。広告コピーは、商品・サービス・企業をわかりやすく気持ちよく表現する、現代の高感度文章。ロングセラー『名作コピー読本』の著者が、読み手を惹きつけ、思いが伝わる文章の書き方を指南する。
目次
はじめに 文章への入り口―文章は書くものではない読んでもらうものである
第1部 話の中身―読む人のために、自分のためにソントクで書く
第2部 表現の方法―気持ちで書けばちゃんと伝わる
第3部 話の見つけ方―書き上手になろうと思うな聞き上手になれ
第4部 発想の方法―人と同じことを思い人と違うことを考えよ
第5部 基本は説明力―モノ、コト、ココロ万事、説明の世の中
第6部 勉強の方法―いい文章は幕の内弁当のようである
著者等紹介
鈴木康之[スズキヤスユキ]
コピーライター。1937年生まれ。40年にわたって広告界でコピーライターとして活躍。「広告批評」主宰の広告学校では開講以来ドリルを担当、若手ライターたちにコピーの技法を指導する。広告制作会社タイム代表。日経産業新聞広告賞などの審査委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅわ
48
【図書館】先日読んだ『ネットで「効く」コピー』で紹介されていた一冊。読み手に商品・サービス・企業をわかりやすく気持ちよく表現する…広告のコピーは究極の「伝わる文章」なのかもしれません。現役のコピーライターが、豊富に具体例をあげながら、読み手を惹きつけ、思いが伝わる文章の書き方のコツを解説。広告業界だけでなく、文章を書いて気持ちを伝えたい人にとっては、とても参考になるテキストだと思います。“名作”とよばれる広告だけあって、どれもおもしろいです。私的には特に…日本ペットフードの広告がとても印象的でした。2014/11/26
♡kana*
12
【文章は書くものではない 読んでもらうものである】確かに。2017/08/18
KJ
11
面白い。しかし面白いの質が違う。こういう読後感は普通の本では味わえない。上っ面だけの綺麗な文章ではなく、心に残る生々しい文章を書きたい人にオススメ。「言葉の力を、僕は信じる」2015/08/21
田氏
10
本書と「文章がうまくなるコピーライターの読書術」の二冊を加筆統合したものが、既読の「名作コピーの教え」。それが図書館本だったので、まあこっちでもいいかと古本屋で目にした本書を購入した。統合版では練習問題がもっと多かったような気もするが、おそらく再編にあたり加筆されたか、あるいは未読の「~読書術」に記されているのだろう。今となっては、折角なら「~教え」を買うのが経済だったかとも思う。何にせよ学ぶところは多い。だが、強いて一つ言うなら。「私にもできたのだから貴方にもできるはず」ほど、アテにならない言葉はない。2017/10/17
まみり
9
★★★★☆この本スキー。名作コピーの説明はともかく、載せてあるコピーたちだけでも充分、読む価値がある。特に…アシックス創業者の、鬼塚喜八郎の「失敗の履歴書」何度読んでも、泣ける…。2018/11/02