内容説明
個性派揃いで無類の強さを誇ったプロ野球の西鉄ライオンズ。その野武士集団で大黒柱として活躍、「鉄腕」と呼ばれファンから愛された伝説的な投手・稲尾和久の自伝。連投につぐ連投で人々を熱狂させた豪快な野球人生を熱く語る。
目次
第1章 漁師のせがれ
第2章 鉄腕誕生
第3章 神様、仏様、稲尾様
第4章 神様の挫折
第5章 球界の住人、球界から出て球界に戻る
稲尾和久の軌跡(略年譜)
稲尾和久全成績
現役時代の日本シリーズ全成績
鉄腕の全勝敗
著者等紹介
稲尾和久[イナオカズヒサ]
野球解説者。1937年大分・別府生まれ。別府・緑丘高校から56年西鉄入り。69年に引退するまで通算成績は276勝137敗、防御率1.98。新人王、MVP2回、最多勝4回、最優秀防御率5回など数々のタイトルを獲得。「鉄腕」と呼ばれ、西鉄の大黒柱だった。現役引退後は74年まで西鉄(太平洋)監督、その後中日の投手コーチ、ロッテオリオンズ監督を務めた
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イチゴタルト
2
暴力で教えるのではなくて行動で教えられた人生だったのかなと。試合中三原監督が近くに寄ってきたら投げてほしいのサインであったり、筆者が本塁打を打った後の言動を見た中西と豊田が良くないと思ったのか二人はエラーをすることで野球はチームプレイだぞと教えた。あと酷使は良くないと思うが酷使をしたことによって3連敗後の4連勝で日本一やシーズン42勝や20連勝の伝説を作れたと考えると一概にダメだとは言えないのかな。2018/01/25
スタンカ
1
稲尾さんのファンにとっては、知っている話は多いが、全体的に読みやすく良書だと思う。 映画撮影で自分の演技が上手いと思っているところが特に笑えました。2015/09/18
鷹ぼん
1
数年前、シンガポールからの出張者が忘れていったもので、長年、本棚に眠っていたので、この度ご開帳。タイトル通り「神様、仏様、稲尾様」の自叙伝で、昭和30年代~40年代半ばまでのパ・リーグの情景が思い浮かんで、ワクワクする。こんなに酷使される投手は今は決していないけど、こんな「怪物」投手が1人でもいいからいてほしいなあとも思う。 随所で現在のプロ野球への警鐘も鳴らされており、野球愛あふれる一冊。ライバルの南海・杉浦、皆川とともに早逝が惜しまれる。2012/04/24
Gen Kato
1
田中マー君の日本新記録更新を機に再読。いい悪いはさておき(といって、いいはずはないのだけれど)先発もリリーフもなかった時代の選手たちは、みんな野獣だったんですね(これは、いい意味で言っております)2013/08/23
名無しの権兵衛
0
あの「神様、仏様、稲尾様」の稲尾和久が書いた一冊。稲尾投手に興味のある人にはお勧め。