日経ビジネス人文庫
官僚はなぜ死を選んだのか―現実と理想の間で

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  • サイズ 文庫判/ページ数 285p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532190682
  • NDC分類 916
  • Cコード C0136

出版社内容情報

書名

内容説明

水俣病訴訟を担当していた環境庁局長が突然、自殺した。自らの良心と、和解を拒否する国側の代表としての職責の板挟みの悲劇とされたが…。仕事に生き甲斐とロマンを見つけた人間が、組織で出世の階段を上ると何が待っているか…。力作ノンフィクション。

目次

序章 遺書
1章 記憶
2章 救済
3章 電話
4章 後姿
5章 代償
6章 誤算
7章 食卓
8章 不在
9章 帰宅
10章 結論
11章 忘却
終章 再開

著者等紹介

是枝裕和[コレエダヒロカズ]
映画監督。1962年生まれ。87年早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。主にドキュメンタリー番組の演出を手がけ96年「記憶が失われた時」で放送文化基金賞を受賞。95年の映画初監督乍「幻の光」はヴェネチア国際映画祭金のオゼッラ賞を受賞。監督第2作「ワンダフルライフ」は98年の単館系映画興行成績NO.1を記録した。監督第3作「ディスタンス」はカンヌ映画祭コンペティション部門に出品
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

4
官僚=悪を見直す本。仕事熱心に人々のお役に立とうという人間が、悪人の指示により窮地に追い込まれ、悪に手を染めぬことを選択した人間のお話。このような人間が増えれば増えるほど、死ぬ必要もなく国民は繁栄する。官僚見直し本。

ジョンとらぼるた

1
日本には「官僚」=「悪」という言説がはびこっていると前々から思っていて、「それは極端と違うか?」と勝手に思っていた。この本もまた官僚の一側面にすぎないということを考慮に入れたとしても、やるせなくなってしまった。。最初は「公害だよ。。」と言い続け、告発してきたが、時を経て「公害の賠償はしません」という立場の矢面に立たされる。組織だからしょうがないといってしまえば簡単だが、しんどいやろ。心がぐっちゃぐちゃになっちゃう。僕たちは概念によって人を括ってしまうことが多々ある。しかし、ほとんどの人が「生身」の人間だ。2013/01/05

Yosuke Hosomi

0
映画監督・是枝裕和が、ドキュメンタリーのために取材した、環境庁のある局長の死。膨大な資料と聞き取りから、その人生と死の背景に迫ってゆく。当時の是枝は28歳だが、デビュー作とは思えない取材力が伺える。2022/06/25

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