出版社内容情報
「住専」問題では大手銀行の関与者責任を徹底追及し、整理回収機構設立では大蔵官僚と対決。“産廃の島”豊島での敵は香川県……より大きな敵を向こうに回し、 スジを通し、けじめをつける、稀代の仕事師の孤軍奮闘ぶりを通して、その人間的魅力にまで迫る。
目 次
第9章 混 沌
幻の「守成」/つながらない電話/一枚紙/梶山の“恋人宣言”/石投げライン/仙谷の稲荷寿司/夫人孝行/水野の怒り/四人組との密談/五カ条のご誓文/鞍馬の難路
第10章 標 的
三つ目の升/経営者責任/庭山の独白/古者言之不出/紹介責任/住友銀行と住専/相次ぐ不祥事/秘書陣入れ替え/危機感/融資媒介責任論/二人の応援団/核弾頭方式/Xデー/三案件/銀行の公共性/支援の会/「世間の雑音」/媒介と紹介/中坊爆発
第11章 逆 風
中間合意後/三十万署名/廃棄物初搬出/百カ所座談会/知事選の亀裂
第12章 試 練
岩盤を越えて/後継者内定/週間ポスト事件/大蔵省のスタンス/逆転の合併/古川コミッティ/内部の摩擦/SPに気配り/千枚漬け/総理との秘密会談/ビッグバンか軟着陸か/“森”の視点/木津信で爆発/安田弁護士事件/府知事候補/大蔵原案事件/幻の直訴状/パレスホテル907号室/ぎこちない握手
第13章 模 索
東京三菱との火花/裁判長のほのめかし/和解勧告/標的は裁判長/もう一つのルート/基金拠出構想/頭取の決断/除夜の鐘
第14章 苦 闘
知事との闘い/住民を叱る/六十五回目の座談会/ヤマ場の信楽鉄道/年末の住民大会
第15章 突 破
父との対話/尺八と囲碁/三本の矢方式/我がち宣言/戦利品/心変わり/ガラガラポン/プロパー化/転身組/血も涙もある回収/社長直轄/金融廃棄物処理場/粘土細工/弁護士の反乱/“血判状”/ニアミス/RCB最後の日/前進あるのみ/ディスクローズによる挑戦/「岩盤」も露呈/八丁平に辿り着く
第16章 追 撃
和解金額の攻防/香車論/紅一点/ケンカのコツ/三十億円受諾/和解なる/負の遺産との訣別/頭取の謝罪/モデル化の誤算/第二弾のカベ
第17章 自 立
土地取得/船上の決意/選挙に立つ/石井候補/出陣/信楽の吉報/辻説法/中坊また“爆発”/泣き連発/奇跡は起きた
第18章 着 地
RCC発足/鬼追明夫/去り行く者たち/六十点の回収責任者会議/信用枠は半分解決/一燈照隅、万燈照国/森永その後/豊島これから/公平法師/幸せのかたち/司法改革へ
第19章 それから
寂しさに耐えて/徳川三百年の重荷/東の空だけではない/豊島の逆転劇/顧問辞任表明/世紀を越えて
内容説明
「住専」問題では大手銀行の関与者責任を徹底追及し、整理回収機構設立では大蔵官僚と対決。“産廃の島”豊島での敵は香川県…より大きな敵を向こうに向し、スジを通し、けじめをつける、稀代の仕事師の孤軍奮闘ぶりを通して、その人間的魅力にまで迫る。
目次
第9章 混沌
第10章 標的
第11章 逆風
第12章 試練
第13章 模索
第14章 苦闘
第15章 突破
第16章 追撃
第17章 自立
第18章 着地
第19章 それから
著者等紹介
藤井良広[フジイヨシヒロ]
1949年神戸市生まれ。72年大阪市立大学経済学部卒業。日本経済新聞社入社。環境庁、国税庁、大蔵省、郵政省、NTT、外務省、日銀などの記者クラブ詰め、88年から91年までのロンドン駐在記者を経て現職。主な著書に『頭取たちの決断』『欧州通貨統合』『通貨崩壊』『日銀はこう変わる』、訳書に『21世紀の国際通貨制度』がある
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感想・レビュー
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