ＮＥＸＴ ＧＥＮＥＲＡＴＩＯＮ ＧＯＶＥＲＮＭＥＮＴ - 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方

若林恵

黒鳥社（2019/12発売）

• サイズ B5変判／ページ数 200p／高さ 24cm
• 商品コード 9784532182977
• NDC分類 317
• Cコード C9431

出版社内容情報

全国の「戦う公務員」に贈る!
D.I.Y.でオルタナティブな「行政府論」――


小さい政府/大きい政府の二項対立を超えていく、小さいけれども、誰も排除されない大きな社会を実現する、「小さくて大きい行政府」はありえないのか?

人口減少によって社会が疲弊し「公共」が痩せ細っていくなか、デジタルテクノロジーの可能性を正しく想像することで、新しい公共のありかた、新しい行政府の輪郭を見いだすことができないか。

テクノロジーと社会の関係に常に斜めから斬り込んできた『WIRED』日本版元編集長、『さよなら未来』の若林恵が、行政府のデジタルトランスフォーメーション(ガバメントDX)に託された希望を追いかけたオルタナティブな「行政府論」。

eガバメント、データエコノミー、SDGs、地方創生、スマートシティ、循環経済、インディアスタック、キャッシュレス、地産地消、AI、クラウドファンディング、ライドシェアから……

働き方改革、マイナンバー、ふるさと納税、高齢ドライバー、「身の丈」発言、〇〇ファースト、災害、国土強靭化、N国党、Uber・WeWork問題、プラットフォーム規制、リバタリアニズム……

さらにはデヴィッド・グレーバー、暴れん坊将軍、ジョーカー、ヒラリー・クリントン、メタリカ、カニエ・ウエストまで……

縦横無尽・四方八方・融通無碍に「次世代ガバメント」を論じた7万字に及ぶ「自作自演対談」に加え、序論、あとがき、コラム32本を一挙書き下ろし! 企画・編集・執筆、全部ひとり!現場で戦う公務員のみなさんにお届けしたい、D.I.Y.なパンクムック!


黒?雑志 第2卷

次世代ガバメント
小さくて大きい政府のつくり方

責任編集=若林恵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Mc6ρ助]

『こうしたクーラーのような案件（「地元の小学校にクーラーを入れたい」なんていう課題）であれば、クラウドファンディングはぴったりなソリューションじゃないですか。学校に通っている子どもの親御さんは、自分のお子さんが通っているうちにぜひともクーラーを入れたいわけですし、OBやOGの方で協力するのはやぶさかではないという人・・は別にそれで見返りが欲しいわけでもないでしょうから、・・そこで支払った分の税金控除がされるのであればフェアな税負担にもなります。(p134)』所得控除？税金控除ならみんなするよね。これも好著

2020/12/31

[冬佳彰]

WIREDを買うか迷っていたときに発見してこっちを購入（どっちか問題じゃないけど）。これは重要な本だ。世界・日本の課題を解決するための「小さくて大きい政府」を、テックを応用してどのように作るかといった思索。日本では更に進む人口減少に対し、行政サービスは必ず縮小してゆく、特に地方。それを解決するにはってことだ。もちろん、現政権の花見だのバラマキだのバカ夫婦（失礼）だのをどーにかした後でも、その問題は別途残る。先行する諸外国の例が多く盛り込まれている。世の中、悪いことばかりじゃない。本邦が真面目にやればね。

2019/12/19

[Yukari Kikura]

小さい政府では格差が広がり、大きい政府では財源不足になる。どういう風にバランスをとっていくべきか、そして、時代の変化に合わせて行政システム進化させるにはどうすべきかを考える良書。 デジタルマーケティング に関わる人すべてに読んでほしい！

2020/06/24

[読書熊]

べらぼうに面白い。右とか左とかの政治論ではなく、しごく実用的。小さな政府か大きな政府かというガバメントの在り方論を、テクノロジーの視点で打破し、官民融合的な、ネットワークした政府の形を構想する。何度も読み返すことになりそうな特別なテキストです。

2020/02/16

[ソウ]

「サービスは極大」だけど「行政府は極小」。非常に面白く理想的だと思いました。次世代ガバメントの3つの役割①「社会インフラの提供」水・エネルギー・交通・物流・情報通信等と同様に日常生活に必要不可欠となったデジタル空間、その中にも公共のインフラを構築②「サービスの提供」サービス供給者（行政）の都合に受益者（市民）が合わせる現状を逆転、受益者の都合に合わせたサービスの提供、目指すのは困っている人を排除しない（インクルージョン）③「コミュニティの再構築」市民の社会参画。

2020/02/13