出版社内容情報
・フィクションでしか描けなかった、日本の人口減少問題の衝撃的な現実――。
・「『小国』に向かう日本」――。海外のシンクタンクが、日本政府の「一億人国家シナリオ」を非現実的とするレポートを公表した。危機感を抱いた内閣府の百瀬統括官や野口参事官は、発足したばかりの佐野首相の指示もあり、人口問題の現状分析(勉強会)と解決のための政策策定に動く。そこで、明らかになるのは、日本の人口問題の深刻な現状と、解決の難しさだった。
・政府内に設けられた「人口戦略検討本部」は、多くの識者の意見を聞き、また議論を重ねて「子ども保険」という画期的な着想を得る。実現に向け法案成立に動き出すが、そこには様々な障害が立ちはだかり……。ミスター介護保険の異名を持つ著者が、豊富な政策現場の経験をベースに、人口問題を真正面から論じたあまりにリアルなストーリー。人口急減の危機に直面する日本人に、厳しい現実を突きつけるとともに、未来の希望を提示する。
内容説明
202X年、海外のシンクタンクが、日本政府の「一億人国家シナリオ」を非現実的と評するレポートを発表した。強い危機感を抱いた内閣府の百瀬統括官や野口参事官は、新政権の目玉政策立案に向け、人口問題の勉強会を立ち上げる。そこで専門家から突き付けられたのは、急激な人口減に直面したこの国の、あまりに厳しすぎる現実だった。このままでは日本の国力が大きく喪われてしまう…。政府内に設けられた百瀬らによる「人口戦略検討本部」は、現状を緻密に分析、多くの議論を重ねて、ついに抜本的な改革案にたどり着く。だが、その行く手にはさまざまな障害が…。
目次
Prologue 衝撃の海外レポート(202X年8月上旬)
第1章 一億人国家シナリオの行方
第2章 高出生率国と低出生率国の違い
第3章 出生率向上のための「3本柱」
第4章 「地方創生」と「移民政策」
第5章 議論百出の人口戦略法案
第6章 波乱の「人口戦略国会」
Epilogue 「始まり」の終わりか、「終わり」の始まりか―その後の動き(202Y年7~9月)
著者等紹介
山崎史郎[ヤマサキシロウ]
1954年、山口県生まれ。78年に東京大学法学部卒業後、厚生省(現・厚生労働省)入省。厚生省高齢者介護対策本部次長、内閣府政策統括官、内閣総理大臣秘書官、厚生労働省社会・援護局長、内閣官房地方創生総括官を歴任した後、2018年7月から21年11月まで駐リトアニア特命全権大使を務めた。その間、介護保険の立案から施行まで関わったほか、若者雇用対策、生活困窮者支援、少子化対策、地方創生などを担当した。2021年9月、リトアニア政府から功績により外交スター勲章を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひこうき雲
rosetta
HMax
Mc6ρ助
まさおか つる