思考からの逃走

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思考からの逃走

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  • サイズ 46判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532176976
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

9割の学生が「AIに就職先を相談したい」
乗換案内の結果、グルメサイトの評価、
そして検索エンジンの導くサイトも疑わない。
もはや、人間は考えることを望んでいない?

では、「自分で考えること」を手放さないのは誰なのか?
失敗を許容しない社会で「意思決定」はどう変わるのか?

内容説明

9割の学生が望むAI進路相談、誰も疑わない検索エンジン、善意の監視とパノプティコン…「自分で考えること」を手放さないのは誰か?失敗を許容しない社会で変わりゆく意思決定を解説。

目次

第1章 意思決定を放棄する私たち―なぜ自分で決めないのか?(失敗の練習場は失われた;可視化システムと二律背反 ほか)
第2章 能力の外部化の果てに何があるのか―記憶、決定、体験(労働も移動も伝達も面倒くさかった;ブラック企業が与えるもの ほか)
第3章 企業が主導する「倫理」―誰のためのシステムか?(マーケティング用語としての「AI」;強いAI、弱いAI ほか)
第4章 みんなが怖がる監視社会は本当に怖いのか(『1984』に学ぶ監視社会;ベンサムのパノプティコン ほか)
第5章 未来はどうなるのか(人間を超越するAI;音楽界を変えた初音ミク ほか)

著者等紹介

岡嶋裕史[オカジマユウシ]
中央大学国際情報学部教授。1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所、関東学院大学経済学部准教授、関東学院大学情報科学センター所長を経て現職。専門は情報ネットワーク、情報セキュリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

uD

26
適職判定や結婚相手のマッチング、投資の判断など人間の意思決定が外部化する社会について大学教授が説く。 人間は予想通りに不合理な生き物だし、そもそも何かを選ぶことは何かを捨てることなわけで疲れるし、誰かや何かにすがりたくなる気持ちは痛いほどにわかる。今までは教祖や成功者だった"すがる対象"が機械へと移っていく。至極当然の流れだが、ある意図のもとにデザインされたAIに、特定の方向へ誘導されることが恐ろしい。やはり警戒すべきは常に人間…か。自分で考え自分で決めていく、幸福度高く生きるためにはそれが不可欠と思う。2021/05/03

ta_chanko

23
人間はテクノロジーによって自らの能力を外部化し、補完・強化してきた。AIの進化により、人間の根源的な活動とも言うべき「思考」すらも外部化してしまうのか?AIを神格化し、その決定に身を委ねれば、人間が判断するよりも失敗が少なく、精神的負担もなく、楽に生きられるのかもしれない。ただ決定に至る過程は目に見えないし、理解もできない。設定段階でバイアスがかかるので、中立的な決定にもならない。過去の統計データから導き出されるので、想定外・計算外の事態には対応できない…など課題も山積だが、社会への実装は進んでいく。2022/02/18

マーブル

15
「じきAIが自らAIを産み出す世界がやってくる。その時人類は選択や労働の重荷から解放され、自由で素晴らしい楽園に身を置く事になる」先日読んだ本の描く未来は、あまりに楽観的で簡単には納得できなかったが、歩んできた道をなかったことにできないのも事実。いつの間にか身の周りを埋め尽くす便利さや楽さを手放すことは容易ではない。しかし、AIが与える快適さはこれまで人類の歴史上行われてきた外部化とは位相が異なると著者は主張する。人類の核心的能力である思考を手放してしまっては、その存在意義は失われてしまうのではないか。 2022/10/01

ぶっくlover

12
自分で決断できない奴は昔からある程度の割合でいる。AI等という便利な物が発達したら、なおさら増えてしまうのかも知れない。私たち大人が未来を背負う子供達に、失敗してもいいから、自分で考え決断することを教えていかないといけないなと思った。2021/04/04

masabi

11
【概要】AIが社会に浸透するにつれ、それまで人間固有のものとされてきた意思決定をAIに委ねる事態が生じる。意思決定の外部化の功罪を論じる。【感想】自由な意思決定は称揚されるが、多くの人は意思決定と自己責任に疲れAIの判断を仰ぐ。身も蓋もない趨勢から意思決定が外部化される社会を描く。AIによる神託は利便性の向上を享受する一方で、思考停止を招く恐れもある。ときに不利益を被るとしても自身の判断ないし思考をどれだけ優先できるのだろうか。2023/04/29

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