イースタニゼーション―台頭するアジア、衰退するアメリカ

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イースタニゼーション―台頭するアジア、衰退するアメリカ

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532176242
  • NDC分類 319.04
  • Cコード C0031

出版社内容情報

世界の政治と経済が欧米からアジアへシフトしつつある大きな動きをFTのコラムニストが圧倒的な取材力で描いた力作。

内容説明

イースタニゼーションは、アジアにおける富の増大と国際的な力の均衡に変化をもたらす今日の最重要トレンドだ。この西から東への巨大なパワーシフトは、世界中の人々の人生と国家の命運に決定的な影響を及ぼしつつある。いまや中国は問題を抱えながらもアメリカの覇権に挑み、日本、北朝鮮、インドなどアジア各国の野望もまた全世界を揺さぶる可能性がある。一方、西側各国は経済の低迷とポピュリズムに苦闘し、アラブ世界は混乱を極め、ロシアは超大国として復活を切望している。著者は、錯綜する世界の動向からイースタニゼーションの奔流を捉え、21世紀の国際政治の輪郭を浮き彫りにする。

目次

第1部 アジアで進行するイースタニゼーション(ウェスタニゼーションからイースタニゼーションへ;戦争のリスク;中国はもはや隠さず、待たず;アメリカのピボット;日本と韓国のジレンマ ほか)
第2部 アジアを超えて進行するイースタニゼーション(アメリカの覇権への疑問;中東―崩壊する西側の秩序;ヨーロッパの固く閉ざされた窓の隙間;東に舵を切るロシア;東西の境界となる国々 ほか)

著者等紹介

ラックマン,ギデオン[ラックマン,ギデオン] [Rachman,Gideon]
フィナンシャル・タイムズ紙チーフ・フォーリン・アフェアーズ・コメンテーター。英国生まれ。英BBCや英エコノミストなどを経て2006年フィナンシャル・タイムズに入社。同年、現在の外交関係の論評責任者に。2016年政治分野のジャーナリストとして英オーウェル賞を受賞

小坂恵理[コサカエリ]
翻訳家。慶應義塾大学文学部英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケニオミ

7
最近読んだ本の中で最も印象的な書であり、目を背けたくなるような現実を突きつけてくれた警告の書です。冷戦終結に浮かれ、まるで無駄なものを捨てるように、西側諸国は軍事力を削ぎ落していった。そんな中、中国は経済力と軍事力を伸ばし、アメリカに代わり、世界の冠たる地位を築こうとしている。「平和を求めんとするなら軍備せよ」というローマの格言の正しさが伝わってきます。アメリカが衰退の兆候を示している現在、平和のため軍備に積極的になる必要はないのか?人口増加の政策に本腰を入れる時期ではないのか?色々な疑問が去来しました。2019/06/22

イノベーター

5
書きました。http://www.4-de.net/changebook/%e8%87%aa%e5%88%86%e5%a4%89%e9%9d%a9/%e3%80%8e%e3%82%a4%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%8b%e3%82%bc%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e3%80%8f/2019/12/23

hidek

2
アジアの人口増加と経済成長により、世界の中心が東にシフトしている。20年前に中国が最大の輸出相手だった国は僅か2ヶ国だが、今は44ヶ国。米国の裏庭のブラジルやチリ、かつて欧州が宗主国であったアフリカもそうだ。米国と共に西側の核である西欧は、経済衰退から周辺国を惹き付ける力を失い、財政難から軍事費も減少、米国に頼らず自らや彼らの仲間を守る事もできない。中国が西側と同じ自由主義社会に転換する望みは薄く、彼らの覇権主義も長く持続するだろう。戦争に突入しないよう、共通点を見出だして問題解決を進めるしかなさそうだ。2019/04/09

よしたけ

1
題通り欧米没落と中国を中心としたアジアの台頭を描く。オバマ政権下の情勢分析が多く、情報が若干古いが世界情勢の把握には有用。欧米は歴史的に地政学問題では無用に中東に注力しており、近年によってようやくアジアにピボットしつつあるが時期を逸した感は否めない。欧米はホルムズ海峡の治安維持に腐心するが、中東資源の大需要家である中国が利する状況を自ら構築している体たらくといえる。英米首脳がポピュリストとなり、中国対策等に注力したくでもできない今こそ、日本が調停役となって地位を高める千載一遇の機会が巡っていると感じる。2019/09/09

TK39

1
中国の台頭、アメリカの相対的な力の低下。アジアだけでなく、各地域における状況、両国の影響力をわかりやすくまとめている。東南アジア諸国における中国人の力を考えると中国が世界で覇権を握るのはまもなくか。国内の体制次第かな。2019/07/20

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