ローラの炎

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  • サイズ B6判/ページ数 457p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532171261
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

コロラド州のネイティブ・アメリカンの村に降って湧いたカジノ建設計画。聖なる岩を崇め、質朴な暮らしに誇りをもつ村人に動揺が広がっていたとき、近くの炎天下の道路で命を落としかけた日本人留学生・ジュンが、カジノ反対派の娘・ローラに助けられ、行動を共にする。一時は優勢に立った反対派だが、米国民主主義の陥穽のような法制度も絡み、村人の「豊かさ」への渇望を押しとどめることができない。欠落したものを補うように、恋に落ちるジュンとローラの間にも越えられない壁が立ちはだかる…。

著者等紹介

長野慶太[ナガノケイタ]
1965年東京都出身。慶應義塾大卒、米国ウォーデン大学院修士(MBA)卒。三井銀行勤務後、97年渡米。法律事務所勤務を経て起業。対米進出コンサルタントのかたわら、創作を続ける。2011年、「女子行員・滝野」で三田文学新人賞、12年、『KAMIKAKUSHI 神隠し』(原題「神様と取り引き」)で第4回日経小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

3
日本人の感覚として、諸制度にしても宗教観にしても詰め込まれすぎて、なかなか理解し難い想いばかりが募ります。言葉を変えると、「少数民族」の生き方、血の繋がり・濃さの難しさ。やはりちょっと、というのが実感。カジノ建設との謳いなので、著者の直近著作との関係性はと考えたのですが、全くの感違い。ただ、「価値の還流」、何故かこの言葉の解釈に大きく共感している自身がいます。いろいろな登場人物がいますが、「太田」氏の存在が眩しい。何だか訳のわからないまま純粋にラブストーリーを意識して読了、この読後感・感覚は捨てがたく!2015/04/27

きよきよ

2
アメリカに留学していた主人公の車が故障し、 近くの居留地に住んでいるネイティブアメリカンの女性ローラに助けられる。 それから、彼は居留地に住みインディアンジュエリー販売の仲介をしたり、居留地内へのカジノ誘致に関する反対派の一員として部族に深く関わっていく。 ストーリーの中心は、このカジノ誘致の反対派と賛成派の攻防と、主人公とローラの民族を超えた恋の行方。そこに、ネイティブアメリカンの伝統的な宗教観やダンス、音楽 などの要素も描かれていて、ネイティブアメリカンの文化や現在の生活を知るうえでも興味深い話。2014/06/20

ぶーにゃん@積ん読本解消中

2
コロラド州のネイティブ・アメリカンの村に降って湧いたカジノ建設計画に巻き込まれた日本人留学生・ジュンが、カジノ反対派の娘・ローラに助けられ、行動を共にする。聖なる岩を崇め、質朴な暮らしに誇りをもつ村人に動揺が広がっていたとき、一時は優勢に立った反対派だが、米国民主主義の陥穽のような法制度も絡み、村人の「豊かさ」への渇望を押しとどめることができない。経済効果を求める推進派と導入するにあたり荒廃や犯罪、薬物や飲酒の習慣の定着等のデメリットがあり、考えさせられました。2014/07/19

ぐだぐだ

1
文明に飼いならされるのが豊かさへの近道。ローラの炎は真直ぐかもしない。けど見る人によっては、そんなに明るく見えないかもね2018/03/23

そらパパ

0
ネイディブ・アメリカンについて少しは知識がつきました2015/10/29

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