カルト資本主義―オカルトが支配する日本の企業社会

カルト資本主義―オカルトが支配する日本の企業社会

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 391,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163530406
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ソニーと超能力研究所。永久機関開発に群がる大企業。稲盛和夫の信仰と労務管理。カルトビジネスのフィクサー船井幸雄思想の源流

内容説明

本書は、バブル崩壊以降、忽然として姿をあらわし、猖獗をきわめるオカルティズムと日本の企業社会との関係を歴史的な考察、取材をもとに浮き彫りにしたノンフィクションである。なぜ、大衆はオカルティズムに魅かれるのか?終末思想を説く人々の本当の目的は何か?誰が誰を支配しようとしているのか。

目次

第1章 ソニーと「超能力」
第2章 「永久機関」に群がる人々
第3章 京セラ「稲盛和夫」という呪術師
第4章 科学技術庁のオカルト研究
第5章 「万能」微生物EMと世界救世教
第6章 オカルトビジネスのドン「船井幸雄」
第7章 ヤマギシ会―日本企業のユートピア
終章 カルト資本主義の時代

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

16
「近代合理主義」は信じる信じないの次元にはないゲームのルールの謂であって、確たる内容を伴うと捉えるのは誤解だ。が、1万歩譲って「一般に流布した硬直的科学主義」なる実態が存在するものと仮定しよう。これに対するアンチテーゼは思惟一般におけるある特定集合の補集合を志向するわけであるから、本来的に多種多様な観点の群雄割拠とならざるを得ないはずだ。ところがオルタナティブ業界にはニューエイジとその変奏ばかりが繰り返し現れる。そのあまりの単調さの日本的意味を考察した書。1997年刊。2020/04/12

しげ

10
「マインドコントロール」や「洗脳」はカルト教団の専売特許ではなく、人を効率的に使って利益を上げたい大企業も実は…というノンフィクション。信じられないような話の連発でした。面白かったです。極端な思想へ走ってしまう人とそうでない人との違いは、学歴ではなく、思考のバランス感覚を持っているかいないかだと感じました。行きすぎたエコロジーに宗教的なニオイがするのは、西洋近代文明を否定し、東洋思想と密接になっていくためだとわかりました。2012/08/22

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

6
胡散くさいと思っていたものの正体が明らかに。で、ネットワークビジネスやら自己啓発に熱心な輩が共通してはまっていた精神世界ものの導入意図もやっぱりねー、で。うまい汁を吸おうとしてる人達が吸い寄せられるとこは同じなのだな。衝撃だったのは、墓を所有してる企業が非常に多いということ。まさに会社教以外の何物でもないね。会社の教祖さまはシステムをより強化するために、そりゃーオカルトに傾倒していくわけなのだな。セミナーに参加してはまっていく人達は、そうも現実が辛いのだろう。ここではないどこかに逃避してるだけだ。2012/09/14

しょむ研(水野松太朗)†選挙マニア!?

5
ソニーや船井総研、松下電器(パナソニック)など、スピリチュアルやニューエイジにハマる企業の問題に切り込む。今まさに問題となってるポエム系ブラック企業や倫理研究所・倫理法人会等とも関連が深いと言えよう。作詞家・評論家の湯川れい子氏も、こうしたスピリチュアル系のイデオローグだったという事を知られたのは大きな成果。そしてネットワーク「地球村」の高木善之氏は、意外にもヤマギシ会を既に辞めてるとの事。これは驚き。2014/11/19

pochi

0
1997年 10月31日

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/469474
  • ご注意事項