内容説明
クマのような謎の男が南海の孤島から発信するビデオブログが、世界から逃げ出し自殺しようとした男と、人とのつながりを拒んでいた女を結びつける。二人を出会わせたのは、多国籍の「過激派」ならぬ「喜劇派」のハッカーたち。尼崎、河内花園、関空、フィリピンを結ぶ線上で、大胆不敵なハッキングとコテコテの大阪弁が炸裂!新感覚の恋愛冒険小説。
著者等紹介
野崎雅人[ノザキマサト]
1970年、兵庫県尼崎市生まれ。95年、同志社大学文学部卒業。2005年、第5回関西文学新人賞受賞。08年、「フロンティア、ナウ」で日経中編小説賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しょこら★
7
なんかハッキングとか、福音派とか共産主義とか難しかった…。でも、笑顔はコミュニケーションのためにあるものって、なるほど。少しでも黙ってると話し方とか忘れたり、笑いかたとか、スイッチ?入るまで時間かかったりする。人と話すこと、必要とされることって大切。それだけで、ひとりじゃないってすごく幸せになる。2013/06/10
Atsushi Mori
2
不思議な構成で最初は面白かったけど、途中からよくわからなくなって飛ばし読みしてしまいましたm(__)m2022/11/10
Amarilli
0
マグノリアかと思ったら、少し違った。が、これはこれで良いと思える終わり方だった。伏線もそこそこ、しかして綺麗に落ちを決めている。難しく頭を捻ることのない、スルスルと飲み込めた夏のそうめんのような、感じがした。一方脳内では、MDがセレスティア・ルーデンベルクで全編お送りされていた。後悔はしていない。そもそもドットがすでに刷り込まれているのだから、しようがない。デジタルな(ギミックを多用する)ストーリーであることを表現したかったのだろう。そもさんMOTEHRっぽさも想起することウケアイ。善ひお話でした2015/02/17
煌
0
無人島から動画ブログを配信しているジェフの居場所を唯一知る男が死に、世界のどこかにいるジェフ救出に最強ハッカー達がチームを組んだ。視点が切り替わるたびに時間軸が戻ったりする。MD沸点低すぎ。2013/04/21
ヨシダ
0
同時進行しているいくつかのエピソードが、ときどき交差しながら最後には集約されていく。ストーリーはそれなりにおもしろかったけれど、文章が「上手な素人」っぽくて今一つ。あと何冊か出してこなれてきた頃にもう一度読みたい作家さん。2013/03/26
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