世界を創った男チンギス・ハン〈4〉天尽地果

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  • サイズ A5判/ページ数 291p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532170813
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東西三千キロ南北一千キロの漠北を統一したチンギス・ハンは、域外遠征に乗り出し、西夏を攻略。大モンゴル帝国の国家組織づくりにも注力した。部族集会で可汗(皇帝)となったチンギスは、国の仕組みを大改造。強化されたモンゴル騎馬軍団は、続いて宿敵金国攻撃を開始。一二一一年からの五年間で三度金国を破り、黄河以北を征服した。「人間に差別なし、地上に境界なし」のグローバル化に邁進するチンギスは西方大遠征に向かい、幾多の激戦の末、皇帝ムハンマドの支配するホラズム帝国をも撃破した。北は寒帯樹林の地から黄河とインダス川までを制覇したチンギスは、信仰の自由、不換紙幣の発行、大量報復戦略という三つの手法を用いて、天尽き地果てる限りを永世統治する仕組みを確立した。

著者等紹介

堺屋太一[サカイヤタイチ]
作家、元経済企画庁長官。1935年大阪府生まれ。60年東京大学経済学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)入省。62年の通商白書で「水平分業論」を展開して注目され、70年には日本万国博覧会を手がけた。78年に同省を退官し、作家としての活動を開始。85年「知価革命」理論で国際的注目を集める。98年7月から2000年12月まで、小渕恵三内閣、森喜朗内閣で経済企画庁長官を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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jiangkou

7
横山光輝チンギスハン以来のチンギス本。よくある英雄譚歴史小説というよりチンギスが生きた時代や遊牧民の制度、近隣諸国の制度にも目を向けた時代考察小説。英雄譚に必須の序盤の成長ストーリーも面白いがいちいちついている注釈が歴史についての理解を深めさせてくれてよい。アフリカの部族本を読んでいたので部族の抗争や合従連合は理解できた。部族の王にありがちな封建制ではなく軍事的には集中管理体制をひいたのがチンギスの勝因であることがよく分かった。良著。2018/12/09

ヨクト

5
壮大なるテムジンの生涯。西はカスピ海領域から中華まで至る。西洋が身分と宗教に縛られ争う中、チンギスは全てを受け入れることで治めていく。元は落ち目の部族だったにも関わらず、皇帝となり、統治を的確に行った手腕はやはり傑物。良き理解者や協力者、提言者に恵まれたことはもちろんだが、身分や宗教などを廃したことで、埋もれていたであろう才能が開花し、それがチンギスの力となった。チンギスの生涯には、学ばされることが多く、なにより面白い。2018/10/27

Ryuji

5
★★★★☆第四巻読了。最終巻はチンギスの高齢期で、史上最大最強の帝国を築く。三国志など中国の軍記物も日本の戦国時代などに比べれば遥かにスケールは大きいが、チンギスの主役のこのモンゴル帝国の物語はさらにそれを上回るスケールで、距離的な感覚があまりに広すぎて掴めない。チンギスの遺言「兄弟一族君臣みなが力を合わせて征服戦争を続け・・・(以下省略)」も凄いが、この遺言が守られチンギスの孫の代には東は中国から西は現在のハンガリーの辺りまで帝国が広がったのがさらに凄い。偉大な征服者であったのだろうと思う。2017/05/07

イエテイ

1
4巻は外征編。金へ西夏へホラズムへと攻め込む。侵略し略奪し殺戮する。なぜモンゴル軍が強かったのか(この時代世界最強)、武器や財政、情報収集力など解説が入れてあり分かりやすい。他国(特に王族)にとっては災難でしかなかったやろなあ。2021/12/26

田中

1
グローバル思想と不換紙幣で広大な国を築いたチンギスハン侵略征服者は意外と質素倹約の人だったことに驚いた。しかも一度の軍事的勝利だけで占領統治せず、3度、4度で臣服させている。面白かったです。2013/01/09

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