厨師流浪

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  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532170585
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本に薬膳を伝えた男をモデルにした迫真の料理小説。主人公・劉道義が日中戦争の最中、流浪しながら一流の厨師に成長する様を、陳建民との出会いや秘伝の調理法の描写など料理ファン垂涎のエピソードとともに描く。


目 次

プロローグ

一 災厄の星
二 姨太太
三 異母兄
四 目覚め
五 暗雲
六 鉄火場
七 粥
八 幻惑
九 西逃行
十 厨房試験
十一 戦火
十二 恋と才
十三 重慶脱出
十四 香風斉
十五 医食同源
十六 抜擢
十七 狂った歯車
十八 劉と趙
十九 薬膳の神髄

エピローグ

内容説明

「食う」ことは「生きる」ことだ!一掬いの粥、一振りの鍋に東洋の食の豊かさが宿る。激動の中国を流浪し、日本に中華料理の根幹をなす「薬膳」を伝えた実在の厨師の生きざまを通して食の神髄を解き明かすノンフィクション・ノベル。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ELW

1
 料理人の天与の能力を文字で表現し、それを読み手がイメージできたとき、喜ばしいかな。本物のそれ、著者の言うそれ、読み手が思うそれ、興 味深い。宴会の献立の記録が図書室に保管されるなんて、マナーハウスと かわらない。それと、薬膳の本来のあり方には実に納得がいった。『蒼穹の甍』を読んでおいてよかった。2014/12/30

sataz

1
薬膳の日本への紹介者劉道義の若き日の中国内流浪。凄くダイナミックだし、戦中中国事情や古い伝統に縛られていたかの地の様子もよくわかり、ぐっと引き込まれる。湖南省長沙(毛沢東の出身地でもある、この本に関係ないけど)の名家生まれで、後継として育った少年時代や、家を出ざるを得なくなった後に四川省、雲南省などで、料理の才能とその時々の伝手を頼りに生き抜いて修行した日々。それぞれが迫真に描かれている。料理系実録小説書き手のデビュー作をやっと読めた。2012/08/03

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