民主党のアメリカ 共和党のアメリカ

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532169985
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0031

出版社内容情報

今アメリカで何が起きているのか? トランプ候補はどれだけヤバイのか?
米大統領選挙が100倍面白くなる本。2016年アメリカ大統領選挙 必読書

◎アメリカの民主党・共和党の違いはどこにあるのか。両党の対立軸はどう形成され、変化してきたか。トランプ候補、クリントン候補の戦いはどうなっていくか? 在米のアメリカウオッチャーの名著を全面改訂し再刊。

◎オバマ政権がレイムダックに陥るなかで、トランプ・サンダース旋風に象徴されるように、民主党と共和党の対立軸は大きくゆらいでいる。民主党の有力大統領候補ヒラリー・クリントンも、エリート政治批判、ポピュリズムの風に逆らえず、TPPに反対するなど、世論を意識した発言を余儀なくされている。

◎本書は米建国以来形づくられてきた政策やイデオロギーにはじまり、カルチャー、映画、スポーツ、対外戦争の賛否、移民政策、銃規制の是非や公的医療保険への取り組みなど、両党のさまざまな対立軸を分析したユニークなアメリカ論である。

◎第1章を「大きくゆらぐ対立軸」(約20頁)としてさしかえ、両党の大統領候補が決定する7月の党大会までの最新状況を反映させるとともに、二章以降も全面改訂する。



第1章 大きく揺らぐ対立軸??いまアメリカに何が起きているのか

第2章 「ポピュリズム」と「対立軸」で見るアメリカ史

第3章 民主党の価値観 共和党の価値観

第4章 民主党のカルチャー、共和党のカルチャー、その変化

第5章 2017年新政権で日米関係はどうなるのか

冷泉 彰彦[レイゼイアキヒコ]
1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア大学大学院(修士)卒。 著書に『911 セプテンバーイレブンス』『メジャーリーグの愛され方』『「関係の空気」「場の空気」』『アメリカは本当に「貧困大国」なのか?』『チェンジはどこへ消えたか?オーラをなくしたオバマの試練』。訳書に『チャター』がある。 最新作は『場違いな人?「空気」と「目線」に悩まないコミュニケーション』(大和書房)。村上龍のメルマガJMMに「USAレポート」を寄稿。ニューズウイーク日本版でコラム連載。NHKBS『クールジャパン』の準レギュラー。

内容説明

「連邦政府の正義」を信じる民主党、懐疑心と独立心の共和党―。いま、建国以来の二大政党の対立軸が大きく揺さぶられている。政策、歴史からイデオロギー、カルチャーの違いまで、在米作家が地殻変動を読み解く。

目次

第1章 大きく揺らぐ対立軸―いまアメリカに何が起きているのか(「トランプ旋風」を支える有権者の心情とは;追い詰められる共和党 ほか)
第2章 「ポピュリズム」と「対立軸」で見るアメリカ史(「独立か否か?」に始まる対立軸;保守思想の中にある連邦政府への忌避 ほか)
第3章 民主党の価値観 共和党の価値観(民主党、過剰なまでの自己肯定;人権外交に表れた自己中心性 ほか)
第4章 民主党のカルチャー 共和党のカルチャー、その変化(民主党カルチャーは「和解と純愛」;ハリウッドの民主党人脈 ほか)
第5章 二〇一七年新政権で日米関係はどうなるのか(オバマ時代とは何であったか?;対中東政策は頓挫、対先進国外交は一定の成果 ほか)

著者等紹介

冷泉彰彦[レイゼイアキヒコ]
1959年東京都生まれ。東京大学文学部卒、コロンビア大学大学院卒(修士、日本語教授法)。福武書店(現、ベネッセ・コーポレーション)、ベルリッツ・インターナショナル社勤務を経て、ラトガース大学常勤講師。現在は米国プリンストン日本語学校高等部主任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

39
ブルーの民主党とレッドの共和党。単純な色分けが難しくなりつつあることを再認識します。時代と共に主義主張も変わってきたことが具体的な事例を挙げて説明されており、分かりやすい。特に両党のカラー別にハリウッド映画を分析した第4章が秀逸。「アルマゲドン」と「ディープインパクト」、「プライベートライアン」と「パールハーバー」そして「ハートロッカー」と「アメリカンスナイパー」など、これからは観る映画の党派色というものが気になりそうで怖い笑。2016/10/18

ほうすう

12
アメリカ大統領選挙に合わせて、各党の特徴ぐらい掴んでおきたいと手に取った書。現代では単純な対立軸で割り切れるものではないということを踏まえながらも各党の成り立ちや特徴を建国の歴史を振り返りながら説明してくれた良書。 民主党の特徴として「過剰なまでの自己肯定」共和党の特徴として「懐疑思想」が根本にあるという意見には説得力があった。 本書の特徴としては映画を話題に出し、両党のカルチャーも取り上げている点がある。しかし知っている映画にも存外政治色の強いものが隠れているんだなあと思うとちょっと残念な気もするが…2020/11/04

スプリント

8
昔ほど民主党と共和党で政治信条がくっきり分かれているイメージがなくなりつつありますが、二大政党制の歴史的背景を含め、政党の特色をつかむには丁度よい本です。2016/10/02

みじんこ

5
二大政党の価値観や考え方の違いを知る。トランプ現象の原因については数値データも用いて納得できる答えを出している。独立戦争から現代までの対立軸の歴史的変遷、ポピュリズムとの関連なども勉強になる。著者の言う「人権十字軍」として実は戦争を仕掛けまくってきた民主党の考え方は特に興味深かった。扱うテーマは幅広く、なぜ今銃乱射事件が増えているのか、といった疑問についても理解できる。「社会価値観」問題についてはやはり連邦最高裁の力が強いことが分かる。4章のアメリカ映画に現れているそれぞれのカルチャーの違いは面白かった。2016/09/30

Tac Tomo

4
アメリカにおける対立軸は、「独立か否か」に始まって以来、常に変化している。変化の鍵はポピュリズムであり、かつての民主党も、南部から中西部の「アンチ・エリート」を支持層としていた。アメリカ連合国を結成したのも民主党であるが、工業化と共に労働者等を取り囲み始め、社会民主主義的な「大きな政府」を目指す様になる。ジョンソンの「偉大な社会」が代表的。一方で、保守的な白人は、徐々にニクソン率いる共和党に流れた。トランプが掲げる政策目標は、財政、社会、軍事のいずれにおいても保守的と言えず、新しい共和党の姿を見せている。2020/10/08

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