出版社内容情報
畑に来るウサギや托卵するカッコウになって世界を見ると…。フィールドで驚き、発見し物語を生み出す。絵本作家の好評エッセイ。 小学校高学年~中学生
内容説明
里山にくらす絵本作家の生きものたちとの出会いの喜び。「14ひきシリーズ」「トガリ山のぼうけん」の作者が、絵と文でつづるエッセイ集。
目次
エンドウ豆
大根ウサギ
畑のテント
顔
ハクビシン
ヌエの口笛
ブラウンおばさん
荒くれ四人組
ひいひいばあさんカタツムリ
カタツムリの愛〔ほか〕
著者等紹介
いわむらかずお[イワムラカズオ]
1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒業。1975年東京を離れ、栃木県益子町の雑木林の中に移り住む。1983年から始まった絵本「14ひきのシリーズ」(童心社)や「こりすのシリーズ」(至光社)は国内だけでなく、フランス、ドイツ、台湾などでもロングセラーとなり、世界の子どもたちに親しまれている。『14ひきのあさごはん』で絵本にっぽん賞、『14ひきのやまいも』などで小学館絵画賞、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社)でサンケイ児童出版文化賞、『かんがえるカエルくん』(福音館書店)で講談社出版文化賞絵本賞受賞。1998年栃木県馬頭町に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館。絵本・自然・子どもをテーマに活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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sibarin♪
24
いわむらさんのエッセイ集。自然いっぱいの中で暮らし、昆虫や動物の観察を真剣にしている姿が微笑ましい。畑の大根をウサギに食べられても追い払わずに自分達がスーパーに大根を買いに行く。雛鳥が親の元に上手く飛び上がれなくても決して手を出さない。でも気になって、そっと覗いて見る。そんな優しい著者と家族。あるがままにそこで生活されているのが印象的です。絵本にその優しさや生き物に対する愛おしさが表れているのですね。2013/09/14
ひほ
20
栃木県にあるいわむらかずお美術館を思い出しながら読了。子供たちがまだ小さかったころ『14匹のシリーズ』が大好きでよく読んであげたことを思い出しました。久しぶりにまたトガリネズミの14匹のシリーズを読みかえしてみたくなりました。2013/10/18
じぇりい
13
友人から「あなた、好きそうでしょ?」という言葉と一緒に頂いた本。はい、大好きですよ(≧∀≦)14ひきシリーズでおなじみ、絵本作家のいわむらさんの、里山暮らしの中で見つけた自然や小動物をテーマにしたエッセイ集。章ごとに、思わず塗り絵がしたくなるようなイラスト付き。2016/12/19
歩月るな
10
92年に出た本の2002年新装版。トガリ山の冒険執筆の時期の、登場人物(!)たちのモデルたちが続々と登場する様子は、平易なエッセイと相まって親しみやすい。そんなこんなで無性に泣きたくなってくる。何がとは言えないけれど、どこか夢見た景色と繋がっているからなのだろう。2018/07/24
まりこ
7
小学校高学年にも薦められる貴重なエッセイ。著者は「14ひきシリーズ」のいわむらかずおさん。栃木県益子の雑木林の中のお住まい&アトリエにやってくる小動物たちの姿がユーモラスに描かれる。ジネズミ、カマキリ、ジョロウグモ、野ウサギ、チャボ、そして植物たちは、みんな、いわむらかずおさんの隣人であり、友人であり、師であるようだ。自然への愛情と敬意と好奇心あふれる清々しいエッセイ。2015/12/14