現代中国の父 〓小平(とうしょうへい)〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 556p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168858
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0031

内容説明

21世紀アメリカ最後のライバルとなった超大国・中国。下巻では経済発展の原動力となった広東と福建の門戸開放という実験からストーリーが始まる。毛沢東時代には考えられなかった人民公社解体、香港返還と一国二制度の導入といった成功を積み重ねながら、時代は天安門事件へと向かう。武力弾圧のために軍隊出動を命じた〓(とう)小平は、人民と共産党のあいだに生まれた大きな亀裂をいかにして埋めていったのか?最高の外交関係書に贈られるライオネル・ゲルバー賞、全米出版社協会PROSE賞特別賞を受賞した名著。「年間ベストブック」にエコノミスト誌、FT紙、WSJ紙等が選出。

目次

第4部 〓(とう)小平の時代―一九七八年~一九八九年(承前)(広東と福建の実験―一九七九年~一九八四年;経済調整と農村改革―一九七八年~一九八二年;経済発展と対外開放の加速―一九八二年~一九八九年;一国二制度―台湾、香港、チベット;軍隊―現代化を目指して;寄せては返す政治の波)
第5部 〓(とう)小平時代に対する挑戦―一九八九年~一九九二年(北京の春―一九八九年四月一五日~五月一七日;天安門の悲劇―一九八九年五月一七日~六月四日;逆風の中で―一九八九年~一九九二年;有終の美―南巡談話、一九九二年)
第6部 〓(とう)小平の歴史的位置づけ(中国の変容)
〓(とう)小平時代の重要人物
中国共産党の主要会議一覧―一九五六年~一九九二年

著者等紹介

ヴォーゲル,エズラ・F.[ヴォーゲル,エズラF.] [Vogel,Ezra F.]
ハーバード大学ヘンリー・フォード2世社会科学名誉教授。1958年にハーバード大学にて博士号(社会学)を取得後、日本語と日本の家族関係の研究のために来日し、2年間滞在。それからは毎年日本を訪問している。61年秋から中国研究および中国語の習得にも着手。広東省の社会変容の研究で顕著な功績を残す。67年にはハーバード大学の教授に、72年には同大の東アジア研究所所長に就任。79年に『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を発表し、日本でベストセラーに。2000年に教職から引退し、10年以上を費やして『現代中国の父 〓(とう)小平』を執筆

益尾知佐子[マスオチサコ]
九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。専門は東アジア国際関係、および現代中国の政治・外交。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(DC1、海外、PD)、日本国際問題研究所研究員、エズラ・F・ヴォーゲル教授研究助手、早稲田大学現代中国研究所講師などを務める

杉本孝[スギモトタカシ]
京都大学経営管理大学院客員教授。1974年新日本製鐵入社、上海宝山事務所、北京事務所、世界平和研究所(出向:主任研究員)、経営企画部等を経て、95年同社退職。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学(経済学修士)、ハーバード大学フェアバンク・センター客員研究員、大阪市立大学大学院教授等を経て、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

41
上巻に引き続いての読書ですが、やはり読みでがあるとともに中国という国の複雑さを知ることができました。毛沢東の党での後継は華国鋒であったのでしょうが、鄧小平のほうが全体感を見て行動をしていたのでhないかと思いました。天安門事件では、軍隊を介入させたりしましたが、当時としてはそれが唯一の解決策であった気がします。現在であればそのようなことはないのでしょうが、中国全体のことを考えれば結果としてあのような行動をとらざるを得ないと思いました。2015/03/27

yokmin

6
1984年の十二期三中全会で鄧小平は「経済体制改革に関する決定」を可決させた。「社会主義の目標は平等主義ではなく、共に繁栄することである」とした。また国家による価格決定を減らし、市場の価格決定における役割を増やしていくことを明らかにした。 今日の中国の繁栄の基礎を鄧小平が築いたのである。一方、天安門における多くの国民虐殺を指示したことは、永遠に彼の汚点として歴史に残るであろう。2013/12/12

BLACK無糖好き

5
まさに圧巻の大書!こう言っては何だが薄っぺらな新書ではそうそう味わえない満腹感!冗談はさておき、現代の中国を理解する上において、やはり鄧小平を避けて通る事は出来ない(当たり前すぎるが・・)。改革解放を推し進め中国の目覚しい経済発展を導く一方、国内では自由と民主主義を求める声が高まる中で、社会主義の道を堅持し、プロレタリア独裁を堅持し、党の指導を堅持し、マルクス=レーニン主義と毛沢東思想を堅持するという四つの基本原則を維持するという点においては一切の妥協を許さなかった。(この枠では書き切れない、続きあり)2015/03/16

SU

4
やはり、天安門事件の部分はかなり印象に残りました。2014/07/07

お抹茶

3
1978年の中央工作会議で計画経済の終息を訴え,その後の三中全会は,中国を巨大な変革に導く「鄧小平の改革開放」の幕開けになった。1978年からの15カ月に5回の外国訪問をして周辺諸国との関係を改善した後は,国内に注力。不都合な真実を暴き,圧力を加え収まるのを待ち再び圧力を加えた。台湾と香港に高度な自治を認め,一国二制度を体系化した。献身的だった胡耀邦を解任したことで,リベラル派幹部との溝が深まった。1989年の天安門広場での人民解放軍投入が永遠の汚点になることも認識していた。2018/03/20

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