現代中国の父 〓小平(とうしょうへい)〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 621p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168841
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0031

内容説明

三度の失脚から復活し、改革開放へと突き進む―〓(とう)小平と数多くの登場人物のストーリーを織り交ぜながら、あたかも大河小説のように、中国の現代化への道のりを描く。政府要人、党史研究者、国内外の専門家、家族、関係者への聞き取りのほか、日米中の公文書など膨大な文献を駆使し、10年もの歳月をかけて完成した超大作。ライオネル・ゲルバー賞、全米出版社協会PROSE賞特別賞受賞。

目次

第1部 〓(とう)小平の来歴(革命家から建設者へ、そして改革者へ―一九〇四年~一九六九年)
第2部 最高指導者への曲折の道―一九六九年~一九七七年(追放と復活―一九六九年~一九七四年;毛沢東の下での秩序回復―一九七四年~一九七五年;毛沢東の下での前進―一九七五年;毛沢東時代の終焉を傍観―一九七六年;華国鋒の下での復活―一九七七年~一九七八年)
第3部 〓(とう)小平時代の始まり―一九七八年~一九八〇年(三つの転換点―一九七八年;自由の限度の設定―一九七八年~一九七九年;ソ連・ベトナムの脅威―一九七八年~一九七九年;日本への門戸開放―一九七八年;アメリカへの門戸開放―一九七八年~一九七九年;〓(とう)小平政権の船出―一九七九年~一九八〇年)
第4部 〓(とう)小平の時代―一九七八年~一九八九年(〓(とう)小平の統治技術)

著者等紹介

ヴォーゲル,エズラ・F.[ヴォーゲル,エズラF.] [Vogel,Ezra F.]
ハーバード大学ヘンリー・フォード2世社会科学名誉教授。1958年にハーバード大学にて博士号(社会学)を取得後、日本語と日本の家族関係の研究のために来日し、2年間滞在。それからは毎年日本を訪問している。61年秋から中国研究および中国語の習得にも着手。広東省の社会変容の研究で顕著な功績を残す。67年にはハーバード大学の教授に、72年には同大の東アジア研究所所長に就任。79年に『ジャパン・アズ・ナンバーワン』を発表し、日本でベストセラーに。2000年に教職から引退し、10年以上を費やして『現代中国の父 〓(とう)小平』を執筆

益尾知佐子[マスオチサコ]
九州大学大学院比較社会文化研究院准教授。専門は東アジア国際関係、および現代中国の政治・外交。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(DC1、海外、PD)、日本国際問題研究所研究員、エズラ・F・ヴォーゲル教授研究助手、早稲田大学現代中国研究所講師などを務める

杉本孝[スギモトタカシ]
京都大学経営管理大学院客員教授。1974年新日本製鐵入社、上海宝山事務所、北京事務所、世界平和研究所(出向:主任研究員)、経営企画部等を経て、95年同社退職。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学(経済学修士)、ハーバード大学フェアバンク・センター客員研究員、大阪市立大学大学院教授等を経て、2011年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

42
この伝記の著者は私には懐かしい「ジャパン・アズ・ナンバーワン」を書いた人物として記憶されています。その著者がかなりの時間を要して調べ上げたのがこの伝記であるということのようです。鄧小平については「不倒翁」という名が冠されているように何度か粛清の危機にもあいながら、現在中国の基礎を築きあげた人物です。革命ということには毛沢東のカリスマ的な在り方が必要だったのでしょうが、それを実地に制度などに植え付けるには鄧小平の力が必要であったということです。2015/03/25

yokmin

5
我々一般読者には分厚すぎる本だ。この半分でよい。興味深かった箇所 p154 キッシンジャーは 毛沢東や周恩来が安全保障上の理由から対米関係改善を考えていたに対し、鄧小平は国内の発展に焦点を当てて考えていたと観察。p368 大躍進を推し進めた毛沢東は精神主義に傾斜していたが、近代化を達成するための鄧小平の戦略はそれとは際立った対照を成していた。p445 1998年に訪日した韓国の金大中大統領「韓国と日本は後ろを振り返るのではなく、前を向き、平和と友好の未来だけを見つめるべきだ」と日本語で聴衆に語りかけた。2013/11/11

キミ兄

4
さすがはアジアの専門家だけあって、外部のできごとと中国国内の動きの関係の説明が実に分かりやすい。そしてスターリン批判をしたフルシチョフと鄧の対比。華国鋒の台頭。下巻へ。☆☆☆☆☆。2020/03/27

田中博史

4
コンドリーザライスの回顧録に引き続き、政治や外交というのは、まさに生き馬の目を抜くような、綺麗事でない世界なのだなと。 真のインテリジェンスの応酬。 「戦争を避けるには戦争に備えなければいけない」とか、 「尖閣問題はもっと賢い後の世代に棚上げ」とか、 「言うべきことがなければ黙っていろ、会議は物事を決める場所だ」とか2014/12/22

お抹茶

3
鄧小平の政治人生を追った大作。激しい政治闘争と外交を生き抜いた気迫を感じる。明快で論理的,党の利益のために近しい人を解任することはあっても毛沢東のような復讐心はなく,一般大衆とも近しい存在だった。毛沢東に失脚させられ,息子の樸方は半身不随にさせられたが,中国の問題は毛沢東個人の過ちよりも,大躍進と文化大革命をもたらしたシステムの深い欠陥だと認識していた。周恩来から鄧は実権を譲られた。文化大革命への明確な肯定はせず,毛は失望した。教育がブルジョア的な失敗だという見方を批判し,科学教育や留学を促進。2018/03/18

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