かつての超大国アメリカ―どこで間違えたのかどうすれば復活できるのか

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  • サイズ B6判/ページ数 525p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168452
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C0036

内容説明

中流の消滅、政治家の劣化、借金漬けの財政、危機感のない国民、競争する意識の欠如…ゆるやかに衰退する超大国の現実を解説。ピュリツァー賞を3度受賞した著名ジャーナリストが、国際関係論の泰斗マイケル・マンデルバウムと共に世界の未来を描く。

目次

第1部 診断(異変に気づいたら、ご一報を;自分たちの問題から目をそむける ほか)
第2部 教育という難題(戻らない雇用;応援求む ほか)
第3部 数学と物理学に対する戦争(これはわれわれが当然受け取るべきものだ;数学(と未来)との戦争 ほか)
第4部 失政(魔の二歳児;「なにがなんでも反対」 ほか)
第5部 アメリカ再発見(俗言に惑わされない人々;ショック療法 ほか)

著者等紹介

フリードマン,トーマス[フリードマン,トーマス][Friedman,Thomas L.]
1953年ミネソタ州生まれ。ブランダイス大学卒業後、オックスフォード大学で修士号取得(現代中東研究)。UPI通信に入社し、1979年から81年までベイルート特派員。その後ニューヨーク・タイムズ社に移り、ベイルート、エルサレム両支局長を歴任。その間、ピュリツァー賞を2度受賞。89年に帰国し、ホワイトハウス担当首席記者を経て、95年からニューヨーク・タイムズ紙の外交問題コラムニスト。2002年、テロ問題に関する執筆活動により、3度目のピュリツァー賞を得る。著書に、全米図書賞を受賞した『ベイルートからエルサレムへ』などがある

マンデルバウム,マイケル[マンデルバウム,マイケル][Mandelbaum,Michael]
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院教授。同大学院のアメリカ外交政策研究プログラムを担当。フォーリン・アフェアーズ誌、タイム誌、ニューヨーク・タイムズ紙、ウォール・ストリート・ジャーナル紙など主要メディアにたびたび登場。これまで20冊以上の著作がある

伏見威蕃[フシミイワン]
翻訳家。1951年生まれ、早稲田大学商学部卒。ノンフィクションからミステリー小説まで幅広い分野で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kubottar

8
「フラット化する世界」の著者によるアメリカ論です。アメリカの若者は中国を羨望の目で見ていることに驚き、そしてアメリカも日本と同じく色々行き詰まってるのがわかった。しかし、栄枯盛衰は自然の摂理なので致し方ないのかもしれない。ITに力を入れようと連呼してたが、逆にITから離れる手もあるのでは?2012/12/29

人生ゴルディアス

2
インフラはぼろぼろ、教育は壊滅、政治不信は行き着くところまで行っている……と、昨今よく見られるアメリカの自省本。アメリカ至上主義はお国柄ということでおいとく。気になるのは「これまでGDPが拡大する世界に住んでいて心地よかったから、もう一度味わうためにどうすればいいか」という議論に終始していること。個人的には、一度成功した国は上手な老い方を模索するべきなのではないかな、と思う。返り咲いた例ってあるのかな? 中国が1000年ぶりに復活しそうだけれどまだまだ遠そう。2012/10/31

takao

1
ふむ2019/10/24

K

1
そもそも偉大な国だなんて思えない私ですが、それでも国際社会や日本に大きな影響を及ぼす国であることには変わりなく、アメリカで自分の意見に固執し、他人の考えに耳を傾けようとしない、また公共の利益を蔑ろにしてでも自分が良ければそれで良しとする風潮が広がっているのは怖い。「アメリカ例外主義」があるとすればバッターの打率のように努力して守るものであり、与えられた権利のように当然視すべきではないという筆者の主張はもっとも。ただ、この本でいう教育やインフラに投資しないと国の行く末が怪しい、という話は日本のことでもある。2016/10/29

むとうさん

1
19世紀はイギリスの、20世紀はアメリカの世紀だとよく言われる。覇権国家の推移は不可避かもしれないけれど、認めるのはつらい。アメリカ人なら尚更だ。どこで間違えたのか?という副題の問いに一つ答えるとすれば、「冷戦の終結時」というのが最適か。結局最盛期は下降期の始まりと同じだ。教育面での悲惨さが目立ち、著者もそれを憂いているようだ。先進国はどこでも同じような課題に直面しているわけで、盛者必衰なのかもしれないけど。面白いのは政治における第3極の重要性の指摘。日本の政界の現状を見るとなかなか興味深い。2013/02/08

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