内容説明
軍事戦略の二大名著の違いはわずかだった。比較によって本質が驚くほど明快になる。世界の将校が学んだグローバル・スタンダードな理解が身につく待望の書。
目次
イントロダクション―『孫子』と『戦争論』はコインの裏表
叙述と研究のスタイルに惑わされるなかれ
戦争の定義に関する誤解―分析レベルの問題
政治のリーダーシップと軍事的指導者・指揮官の微妙な関係
戦争の合理的見積もりは可能か―目的と手段の相互関係
戦争の逆説的な三位一体を理解する
「戦わずして勝つ」の理想と現実―流血なき勝利と決戦の追求
兵力数がすべてか?
欺瞞、奇襲、情報、指揮統率の位置づけの違い
インテリジェンス・情報は『孫子』の真骨頂
有能な指揮官は計画をそのまま遂行できるのか―指揮と統御
意外と多い共通点―軍事的指導者の役割
何がもっとも重要か―指揮官の資質
戦場における環境と軍隊指揮官の直感力のジレンマ
勇敢さと計算(打算)どちらが重要か
両者は補完関係
著者等紹介
ハンデル,マイケル・I.[ハンデル,マイケルI.][Handel,Michael I.]
インテリジェンス、戦略研究の世界的な権威。アメリカ合衆国陸軍戦略大学校元教授(1983~1990)、アメリカ海軍戦略大学校元教授(1990~2000)。ハーバード大学にて博士号(Ph.D.)取得。専門誌「情報と国家安全保障」創刊者、2001年逝去。ベトナム戦争敗北症候群で低迷する1975年から1980年代前半にかけて米国防総省が取り組んだ「米軍がベトナムにおいて局地の戦闘で勝利を重ねておりながら、結果的に不名誉な敗北を余儀なくされたのは何故か?」という課題解決に取り組んだ際の「軍事古典研究」を主導した戦略研究家である
杉之尾宜生[スギノオヨシオ]
本名・孝生。1936年生まれ、防衛大学校応用化学科卒業、陸上自衛隊入隊、第7師団戦車大隊、同偵察隊、中央調査隊、第1師団偵察隊、中央資料隊、防衛研修所戦史部、防衛大学校助教授・教授(元1等陸佐)を経て、現在、国際戦略シナジー学会理事、戦略研究学会・軍事史学会・孫子経営塾会員
西田陽一[ニシダヨウイチ]
1976年生まれ、ワシントン州立大学経済学部卒業、大同特殊鋼グループ商社大同興業(株)を経て、現在、(株)陽雄代表取締役・戦略コンサルタント、日本クラウゼヴィッツ学会・戦略研究学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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