内容説明
山田風太郎、浅田次郎から宮部みゆき、葉室麟まで、この20年の歴史・時代小説の流れがひとめでわかる。ファン垂涎、出版社は一喜一憂する名物欄の集大成。
目次
『半身棺桶』山田風太郎
『黄金海流』安部龍太郎
『歌う舟人』羽生真名
『陽炎の旗』北方謙三
『新選組』(上・下)森村誠一
『猫の蚤とり日記』小松重男
『茜に燃ゆ』(上・下)黒岩重吾
『紙の降る城』村上元三
『御三家の反逆』(上・下)南原幹雄
『地蔵記』中村隆資〔ほか〕
著者等紹介
縄田一男[ナワタカズオ]
1958年東京都生まれ。文芸評論家。専修大学大学院文学研究科博士課程修了。91年『時代小説の読みどころ』で中村星湖文学賞、95年『捕物帳の系譜』で大衆文学研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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国士舘大学そっくりおじさん・寺
32
タイトル通り日経新聞に連載された時代小説時評。所々『本当に読んだのか?』という記述もある(笑)。しかしこれが始まった時は時代小説ブーム。あの頃デビューして話題になった作家や持て囃された作家が、今やさっぱり見なかったりする。栄枯盛衰は世の倣いという、時代小説で学んだ事は時代小説界にも起こる。2011/11/19
アルラ
8
わたしは経済新聞にはご縁がなく、縄田さんが時代小説の時評を書かれていることを知ったのは、残念ながらごく最近になってからだった。1992年から2010年まで月一回ほどのペースでメイン本一冊、コラム風に扱う本二冊を取り上げている。メイン本の中には自分も感動した作品が何冊かあり、簡潔で的を得た評価がうれしかった。どれをとっても縄田さんの愛情があふれている。私も辛い時や悲しい時、物語のおもしろさに助けられた一人である。今後も批評や帯の推薦文を参考に、どっぷり時代小説に浸かる決意をした次第。2012/01/10
さとみん
4
ここ数年お世話になっております。一冊にまとまると時間の流れをありありと感じます。確かにふたむかし前ですね。個人的に懐かしい名前があったかと思うと、全然知らない名前も結構あり、まだまだ読んでない本がたくさんあるなと。力作、快作、秀作など、表現の違いも楽しかったです。おかげでまた読みたい本が増えました。2012/08/11
めにい
2
最近時代小説に嵌ったものとしては、本の紹介の仕方から褒め方、その他もろもろ勉強になる。もちろん、知らなかった作家を知る喜びも。2011/12/31
shizaru
2
時代歴史小説というジャンルを愛する熱い気持ちが文章にほとばしっている。過去に読んで、自分としては「?」と感じた作品でも、なるほどこういう褒め方があるのか、と変に感心した。食わず嫌いで読んだことのなかった作家や、近年登場した才能についてたくさん教えてもらった感じ。2011/11/27
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