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居場所の社会学―生きづらさを超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532168018
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0036

内容説明

居場所とは、ぶつかり合いながら、時にはひとりで、時にはみんなでつくっていくもの―。フリーター、就活生からリタイア男性、逸脱集団まで、著者自身の居場所探し体験と重ね合わせ、誰もが気持ち良く働き、暮らしていくヒントを示す。

目次

1 職場と居場所(ぶつかり合う居場所―リタイア男性とコミュニティケア;ひとりの居場所―高齢フリーターとバイト先 ほか)
2 社会と居場所(第三の居場所―若者と仲間;『反撃カルチャー』(雨宮処凛著)書評 ほか)
3 ジモトと居場所(ヤンキーの居場所―逸脱集団と地域社会)
特別収録(企業社会vsJポップの30年―阿部真大インタビュー;ポスト3・11の居場所論)

著者等紹介

阿部真大[アベマサヒロ]
1976年岐阜県岐阜市生まれ。東京大学卒。社会学者。甲南大学専任講師。専門は労働社会学、家族社会学、社会調査論。ポスト日本型福祉社会におけるセーフティネットのあり方について社会学的な見地から考えている。みずからの著作活動を「落ちても安心な社会」を求める人々に対する社会学者からの回答と位置づけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

24
先ほどNHKニュースで、 ソフトヤンキーのレポート があった。 ポイントはゴシ太で、 第5章にもあるヤンキーにも優しい構成。 主観的な居場所(13頁)。 この著者は首尾よく大学教員の 職を得ているが、 高齢フリーター問題を取り上げている(62頁)。 成年男性がフリーターをしている ことに対する日本社会の風当たりは強い(64頁)。 ご自身がこの身分に転落した場合、 居場所がないというのなら、 もっと研究して、 居場所を見出すことをお願いしたい。  2014/05/12

さなごん

23
1章は難しい言葉が多くて斜め読みしててもよくわからず。章の終わりのまとめがわかりやすかった。2章目はわかりやすかった。居場所難しい2016/01/28

ケー

14
大学時代に読んだ同著者の新書と構成は同じ。前半は「居場所」について、定年、マニュアル、シューカツなど、様々な角度からの考察。興味深かったのはある種ではマニュアルが人の居場所を作り、安らげる機能を持っているとの指摘。まんま『コンビニ人間』を表しているかのようで、その点刺激的。シューカツの章では『何者』を批評できる指摘もあり、現代社会を上手く切り取っていると感じた。後半のJポップ批評は悪くはないけど、やや恣意的に選択と解釈をしているようにも感じ、消化不良。2017/04/02

サイバーパンツ

14
前半は職場での居場所の見つけ方で、後半はヤンキーの居場所と、仕事の在り方から見るjpop批評。全体を通して、面白かったが、テーマが色んなところに飛び過ぎて、結局何がしたかったかのかよく分からなくなっている。ヤンキー論はまだしも、jpop批評は完全に蛇足。個人的には一番面白かったが。こんなに散漫になるなら、前半のテーマ一本でいけばよかったんじゃないかと思った。2016/08/08

多聞

12
社会における諸問題を考える上でのきっかけとなる一冊だと思う。居場所とは何かを定義し、就活を失敗した学生や高齢フリーター、定年退職した中高年、ヤンキーなどの具体例を挙げた上で、職場や社会でのネットワークである居場所の作り方のヒントが提示されている。補論で家族と恋愛、3.11後の居場所の作り方についても取り上げられているが、欲を言えばさらに地域や学校、女性、児童、高齢者、障害者などについても言及して全体的に内容を深く踏み込んで欲しかった。2012/07/26

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