内容説明
日経夕刊「こころのページ」から、“アラ還記者”が1カ月住んで、話して、じっくり考えた、私たちの今日、そして明日…。
目次
第1章 最西端の孤島 与那国に住んでみる
第2章 変わりゆく労働者の街 横浜・寿町に住んでみる
第3章 奈良・吉野町 若者自立寮に住んでみる
第4章 田舎暮らしを体験 北海道浦河町に住んでみる
第5章 日本ブラジル共存の街 豊田・保見団地に住んでみる
第6章 岡山・邑久光明園 ハンセン病療養所に住んでみる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
すーぱーじゅげむ
9
日経新聞の記者が1か月間そこに住んで取材した記事をまとめた本です。マスコミは外からやってきて数時間取材して分かった風の記事を書くから好きになれない、という実感はとても理解できます。1か月だって短すぎるのに、よくここまで取材できたなぁと思いました。その土地で仕事やボランティアをしながら記事を書いたのも大きいと思います。6か所。2009年発行ですが、この変わった地域での課題が今の普通の社会に通じていることも多かったです。外国人との共生、高齢化による孤独・孤立、不登校、田舎への移住など。2023/06/22
浦井
8
数時間の取材では掘り下げられないから、一か月現地に住み込んでじっくり取材するという試み。六人の定年間際の記者が全国各地の様々な場所で暮らす。ライターがもっと長期間住み込んで取材することはざらで、そういった本も多いのに…と最初は思った。だが新聞社の記者だから取材出来たこともあるだろうし、新聞で連載されれば多くの人の目に触れる。記者が個人的に異なる環境で暮らし定年後の生活について考えることも多かっただろう。そういった意味で意義のある企画だと思う。寿町や保見団地が今どうなっているのか気にかかる。2015/12/05
東京には空がないというけれど・・・
5
記者というものは現場に行ってすぐに書いて、また別の現場にいく。しかし、この本は、記者が1ヶ月現場に住んでみて本質に迫ろうと努力している。参与観察とかエスノグラフィーのジャーナリズム版。描き方が甘い部分もあるし、情熱が伝わってこないところもあるが、試みとしては面白い。若い記者にやらせてみてはどうだろう。もっと、インパクトあるものが期待できそう!?2010/07/05
yyrn
4
一見、平穏にみえる日本でも、過疎、貧困、疎外、老後、人種、偏見などの「負」が日常に隠れていることを教えてくれる本。何もその土地に一か月暮らさなくてもていねいに取材すれば分かることだと思うが、そろそろ定年を意識するベテラン編集者たちが、この仕事を離れたら次に何をしようか、何ができるだろうかと一人の人間として考えながら記事を書いていたのではないかと勝手に想像した。それと安定した立場からの上から目線や自己満足的な要素もあったのではないかと思う。東日本大震災後だったら、また違った文面になったのではないか。2015/05/23
海
3
日経新聞の記者が1ヶ月ある土地に住んでみて、そこに住む人達のことを中心にレポするもの。住んだ場所は横浜の寿町とか与論島とかハンセン病患者の施設とか北海道の馬の産地とかいろいろ。全体的にサラッと読めてしまい、あまり深くまでは斬りこんでいないような気がした。2013/11/05




