「東京裁判」を読む

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 437p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532167080
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C3021

出版社内容情報

判決から60年、日経がスクープした新発見文書を真摯に読み直す試み。昭和史では第一人者の作家2人と日経専門記者が、知的興奮に満ちた昭和の戦争史へ読者を誘う。

内容説明

勝者の裁きだけでなく、敗者の反論も残されている国立公文書館資料は全国民必読の「歴史の書庫」。感情論も政治的解釈も越えて、史実で史観のゆがみを正す時。判決後60年、遂に現れた原資料昭和の戦争史はここから始まる。

目次

序章 歴史の書庫としての東京裁判
第1章 基本文書を読む
第2章 検察側立証を読む
第3章 弁護側立証を読む
第4章 個人弁護と最終論告・弁論を読む
第5章 判決を読む
第6章 裁判文書余録

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋に入社。『週刊文春』『文藝春秋』編集長、専務取締役を経て作家に。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞、『ノモンハンの夏』で山本七平賞、『昭和史』で毎日出版文化特別賞を受賞

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。『昭和史講座』刊行などの昭和史研究で第52回菊池寛賞受賞

井上亮[イノウエマコト]
1961年、大阪生まれ。関西学院大学法学部卒業後、日本経済新聞社に入社。東京、大阪の社会部で警視庁、大阪府警、宮内庁、法務省などを担当。長岡支局長などを経て編集委員。皇室と昭和史をテーマに取材を続ける。元宮内庁長官の残した「富田メモ」報道で2006年度新聞協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ayumi Katayama

24
図書館でいつも背表紙を見ていた。仕事が忙しくストレスも溜まり気味である今この時にこの本に手を伸ばしたのは何故だったろうか。初めて知ることも多く驚愕する。時には仕事のことも忘れて没頭した。読まずに敬遠とは、なんと愚かなことだったろう。▼そもそも、東京裁判とは何であったか。1941年12月7日の真珠湾攻撃から1945年8月15日の終戦までの「太平洋戦争」を裁くものだと思っていた。でも違った。A級B級C級戦犯とは何か。これも違った。この裁判の記録をこの国がどうしてきたのか。2019/10/19

ぬぬよよ

8
近代史の勉強はあらためて必要かつ重要だと思ったのですが思った。2020/07/23

CCC

3
内容は『「BC級裁判」を読む』と似た感じ。こっちはA級戦犯が中心……という事だと思う。多分。バランスに対する意識があって、勝った側負けた側、組織個人、それぞれの過ちと向き合おうとしているのはこちらも同じ。こういう議論の積み重ねが、妥当性の高い歴史認識を築き上げていくのだと信じたい。2013/03/22

吉枝麻芽

2
最近ネットで戦争美化が激しい。それに猛烈に腹が立ったけど、実際私もまるで詳しくない。何が事実で何がデマなのか、自分なりの着地点を見つけるためにこの本を読んだ。自分が知らないことだらけで唖然とした。まず「戦後すぐに日本軍は重要書類を全て焼却した」ってことにあんぐり。0点のテストじゃないんだから!と思わず憤る。日本は歴史を軽んじて、反省が苦手な国だというのが、このエピソードだけでも鑑みれる。米軍の空襲を咎めないために日本が中国にした空襲も咎めずで、やっぱり不公正だと思いつつも、意外に公正な所もあったと思った。2013/10/02

アンゴ

2
法務省に保管されていた東京裁判関連の資料が国立公文書館にて公開が始まりその文書分析が主眼として読み合わせをした一冊。裏話的記事の一つでも書ければと安易に始めたら、膨大な資料にいくつか絞って井戸端会議的に鼎談をしている。発言を活字にすると保阪氏の感情が前面に出る姿勢が良く見えてくる。半藤氏の「どうも日本人は起こって困る事は起こらないに違いない。いや決して起こらないのだと決めてかかるという困ったところがある。」というコメントは、震災前の発言であるが、原発事故にそのまま当てはまる。2012/07/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/225168
  • ご注意事項

最近チェックした商品