内容説明
美しく苛烈な塩の産地の景観。ピンク色をした湖、塩の棚田が並ぶ谷、塩でできたシャンデリアが輝く宮殿、密林に住む人々の命をつなぐ池、砂漠の真ん中で掘り出す塩の板、2年かけて塩を作る池。塩に魅せられ塩に惹かれた世界旅30年余の集成。
目次
塩の湖(ウユニ湖(ボリビア)
死海(イスラエルとヨルダン)
グレートソルトレーク(米国) ほか)
岩塩(タウデニ塩床(マリ)
アザライ(マリ)
月の谷(チリ) ほか)
塩田(ゲレロネグロ塩田(メキシコ)
ダンピア塩田(オーストラリア)
マルサーラ塩田(イタリア) ほか)
著者等紹介
片平孝[カタヒラタカシ]
日本写真家協会会員。1943年生まれ。東京写真大学(現・東京工芸大学)で写真を学ぶ。1972年サハラ砂漠のキャラバンに同行して塩の道の東西ルートを旅する。命がけで塩を運ぶ人々の姿に感動し、生活に欠かせない塩に興味をもつ。以来、塩の世界を取材し続けている。2003年、還暦を目前にサハラ南北ルートの塩の道を取材した
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感想・レビュー
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たまきら
19
すごいなあ!塩、をテーマにした紀行写真集なんですが、やっぱりキャラバンの部分が一番情熱がこもっていたように思います。ラクダがかわいそうになったけど、人間もきついんだよなあ…。塩=サラリーは知らなかったなあ!連れ合いと二人で「おお!」と感動しました。でも日本人は米だったんだよね。2017/02/27
ちゃちゃ
19
思った以上に素晴らしい本でした!塩について考えたことなんてなかったので驚き!塩世界各地で炎天下で塩作りをしたり,命懸けで塩を運んだりしているんだ!古代からずっと,そして世界のどこにいても,みんな塩が必要なんだ!塩の結晶が宝石に見える。2010/12/23
サチ
0
図書館本。
まいちょろ
0
片平さんの旅の原点ともなった塩を知る旅。体を張った写真は凄まじい気迫を感じる。塩が含まれる大地の写真だけでなく、そこで生きる人の生き様まで浮き彫りにした一冊。良本。2015/01/09