ソフト・パワー―21世紀国際政治を制する見えざる力

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532164751
  • NDC分類 319
  • Cコード C3031

内容説明

世界地図を塗り替える新しい「国力」の概念とは?軍事力、経済力だけが国家のパワーではない―。国際政治の新たな枠組みを提示する注目の概念を、提唱者自身が詳述。

目次

第1章 力の性格の変化(力とは何か;ソフト・パワー ほか)
第2章 アメリカのソフト・パワーの源泉(反米感情の推移;ソフト・パワーの源泉としての文化 ほか)
第3章 他の国や組織のソフト・パワー(ソ連;ヨーロッパ ほか)
第4章 ソフト・パワーの活用(過去の実績;情報時代の広報外交 ほか)
第5章 ソフト・パワーとアメリカの外交政策(ソフト・パワー無視のコスト;アメリカは帝国か ほか)

著者等紹介

ナイ,ジョセフ・S.[ナイ,ジョセフS.][Nye,Jr.,Joseph S.]
ハーバード大学ケネディスクール(行政大学院)教授。アメリカを代表する安全保障問題の専門家として知られる。1958年プリンストン大学卒業、ローズ奨学生としてオックスフォード大学で研究、ハーバード大学政治学Ph.D.取得。1964年からハーバード大学で教鞭をとる。クリントン政権で1993~94年に米国家情報会議議長、1994~95年に国防次官補(国際安全保障政策担当)を歴任。1995~2004年夏までハーバード大学ケネディスクールの院長を務める

山岡洋一[ヤマオカヨウイチ]
翻訳家。1949年生まれ。政治経済分野の翻訳で高い評価を得る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Kiyoshi Utsugi

27
ジョセフ・ナイは、1995年から2004年までハーバード大学ケネディスクールの院長を務めた安全保障問題の専門家です。 ブッシュ政権によるイラク戦争が、本書を執筆させたとも言われてます。 そのソフト・パワーですが、ジョセフ・ナイは「強制や報酬ではなく、魅力によって望む結果を得る能力」としており、これは国の文化、政治的な理想、政策の魅力によって生まれるものとしています。 原理原則は簡単なのですが、深く理解しようとすると難しくて頭が痛くなります。😅2021/12/03

あんころもち

9
ソフト・パワーという概念ほど人口に膾炙した国際政治上の概念はないであろう。しかし、この概念は名付け親の意図とは遠く離れたところ、著者の言い回しを借りれば「コカ・コーラとハリウッド…と資金の影響力」という意味で使われることも多い。本書はそうした誤用に対して、改めて本来の意味と国際政治上の位置づけについて説明する本である。ソフト・パワーはハード・パワーと両立できる存在であり、自国が望む結果を他国も望むようにする、という点で「パワー」であるという点で変わらない。2017/01/26

Kei

9
よく政治学の講義で引用されるジョセフ・ナイのソフトパワー。福島帰省時にスマートパワーの方は途中まで読んだが、ソフトパワー方は事実としてその通りなのだが、少し理論面では物足りない。これからさらに研究が進むだろうし、現在も進んでいると思うので、そちらの学習もしたいと思った。2016/10/13

ねこ

4
国際政治を学ぶ上で外せない必読書です。今では誰もが使う《ソフトパワー》という言葉。でも、ぼんやりとしか説明できない…ということで読みました。ソフトパワーの概念、活用などとともに、ブッシュ政権の単独主義政策、GDP比のODA負担率の低さなどについての批判箇所などが共感でき、至極全うなことが書かれていたように思います。アメリカ中心に書かれていることは否めませんが、まぁアメリカの政治家や学者たちがこの本を読んでハードパワーのみを希求するという時代遅れな馬鹿なことをしないでくれればと願っています。2014/06/04

yasu7777

2
★★★☆☆ ナイ先生は私が大学時代にゼミの教科書として読んでいた先生です。その後アメリカ政権の重鎮にもなられて、ますます影響力を期待します。2016/12/12

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