帝国の興亡〈上〉―グローバルにみたパワーと帝国

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532164324
  • NDC分類 209
  • Cコード C0022

出版社内容情報

グローバル化が進む中で一躍注目されるようになった「帝国」。帝国とは何かを明らかにし、地政学、政治力、経済力、文化力、人口、地理的関係など、ローマ以来の様々な帝国のパワーと限界を比較した注目の書。

内容説明

グローバル化の進展とともに注目を集める「帝国」。帝国とは、どう理解すべきものなのか。帝国の本質、パワー、ジレンマを、壮大な時間・空間のスケールと細密な叙述で描き出した比較歴史学の金字塔。上巻では、帝国の概念を問い直し、ローマ帝国、中華帝国を比較。さらに、大英帝国、オスマン帝国、ハプスブルク帝国の興亡を描く。

目次

第1部 帝国(帝国―ことばとその意味;グローバルにみたパワーと帝国)
第2部 さまざまな帝国(大英帝国;オスマン帝国;ハプスブルク帝国)

著者等紹介

リーベン,ドミニク[リーベン,ドミニク][Lieven,Dominic]
英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)教授。現在、政治学部長を務める。ブリティッシュ・アカデミー・フェロー。近現代ロシア史の気鋭の研究者として世界的に知られる。1952年シンガポール生まれ。1973年英ケンブリッジ大学史学科を首席で卒業。米ハーバード大学ケネディ・スクール・スカラー、LSE政治学部講師をへて現職。東京大学、ハーバード大学客員教授、独フンボルト・フェローを歴任

袴田茂樹[ハカマダシゲキ]
青山学院大学国際政治経済学部教授。現在、国際政治経済学部長を務める。1944年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。モスクワ大学大学院修了。東京大学大学院国際関係論博士課程単位取得退学。プリンストン大学客員研究員、モスクワ大学客員教授、東京大学大学院客員教授を歴任。専攻は現代ロシア論、ロシア社会論

松井秀和[マツイヒデカズ]
1968年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒業。同大学院国際政治経済学研究科(国際政治学専攻)修士号取得。現在、通信社勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

29
「帝国」という歴史上に存在した国家についての歴史と文明論です。この上巻には「帝国」の意味と最近までの概観をローマと中国を中心にして論じています。後半では、大英帝国、オスマン帝国、ハプスブルグ帝国について述べられています。とくにローマと中国に関するところは興味深く、なぜ中国が帝国として長く存在できたかを説明してくれています。2014/11/14

Shinya Naito

1
再読。上巻は、冒頭で『帝国』という不安定な概念を著者なりに考察し、その後、世界史的に代表的な帝国の事例として、大英帝国、オスマン帝国、ハプスブルク帝国の3つの帝国について、各章を割いて、詳細な考察を行っている。私の読解力の能力の低さの故、筆者の主張を255字以内で、コンパクトにまとめることは2回目の再読ではとてもできない大著である。日本が外交オンチなのは、この『帝国』や『国民国家』という概念を草の根レベルで理解できないまま、帝国→国民国家を短い期間で一挙に経験せざるを得なかった悲劇にあると感じた。2023/04/06

Shinya Naito

1
初読。本書購入時期は、発行された2002年から2003年頃。購入後、約20年の長きに渡り、書斎の本棚で『積読』のままに。ポール・ケネディの『大国の興亡』を学生時代に興味深く読んだ記憶があったので、その延長線上で、深く考えずに購入。本書の著者が、歴史上の帝国の興亡を、主にロシアに焦点を当てていたのを知り、購入当時、ソ連崩壊で弱体化したロシアが国際政治上、それほど重要な国であるとも思えず、即座に読み切る興味を失っていたのだ。今から考えると愚かで浅はかな判断だった。本書は、今のロシア理解に重要な1冊だと確信。2022/05/12

アリョリョ

1
オスマン、ハプスブルク帝国の章が興味深い。ナショナリズムの台頭により古い帝国モデルが挑戦うける中での当事者たちの苦闘が見える。2018/08/19

Studies

0
良書です。2018/05/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/125023
  • ご注意事項