市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈上巻〉

市場対国家―世界を作り変える歴史的攻防〈上巻〉

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532162788
  • NDC分類 332
  • Cコード C3033

出版社内容情報

低迷する福祉国家から脱却した英国。官僚による市場統制に失敗した日本。混迷のロシア。全世界で繰り広げられてきた政府と市場との格闘を、ピュリッツァー賞受賞の筆者がいきいきと描く超大作。アジア危機を受け大幅改訂した日本語オリジナル版。

内容説明

著者たちは、欧米、旧ソ連邦や東欧諸国、中国、インド、ブラジルなど南米諸国、さらには日本をはじめとするアジア諸国など全世界を取材。大恐慌とケインズ経済学が登場して以来の大テーマ、市場と国家との相克のドラマを、政策当事者の証言と共に、生き生きと描き出す。登場人物はまさに多士済々。ローズベルト、チャーチル、レーニン、ドゴール、サッチャー、クリントン、〓小平、リークアンユーらの政治家から、ケインズ、ハイエク、フリードマンら経済学者、そして機知に富んだ官僚たち。彼らの知られざるエピソード、思想、そして情熱が織りなす人間模様は、文字通り世紀の大河ドラマである。日本語版刊行にあたり、原著に大幅に加筆。バンコクにはじまったアジア危機が世界経済を脅かし、市場の申し子ヘッジ・ファンドも深手を負うに至った最新の話題を盛り込んでいる。著者たちは主張する。「市場の大勝利は終わった。しかし、市場からの撤退は解決策ではない」われわれは、どのような形の経済社会をもちうるのか―。混沌の21世紀を前に、日本と世界の未来を考えるための必読の一冊。

目次

第1章 栄光の三十年間―ヨーロッパの混合経済
第2章 巨大さという問題―アメリカの規制型資本主義
第3章 運命の誓い―第三世界の台頭
第4章 神がかりの修道士―イギリスの市場革命
第5章 信認の危機―世界的な批判
第6章 奇跡を越えて―アジアの勃興
第7章 黒い猫と白い猫―中国の変貌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

31
ヤーギンの「石油の世紀」に比べるとこちらのほうがまだページ数が少ないようです。これらの本というのは書かれた当時の世界の状況がどのような状態であったかを把握しながらでないと興味も薄れます。1998年でまだEUが発足する前のことです。上巻はヨーロッパのそれまで歩んできた道のりなどやアメリカ、イギリス、アジア、中国の勃興が書かれています。確かに読みでがあります。2014/11/05

さきん

4
自由化を志向する市場と時々によって市場を迎合したり、制限をかける国家との、20世紀西欧社会における歴史。2015/07/08

Hiroshi Obara

2
戦後。世界の国がどのようにして経済を発展させてきたのかを記したドキュメント。 とても勉強になる。日本は独創的なのでは無く、独特なのでも無く、真面目にやったって事なのかな。 サッチャーを知りたくなった。2016/10/14

日の光と暁の藍

2
一般向けの世界経済ノンフィクション。取り扱う時期は、第二次大戦後から現代まで。テーマは、市場経済と政府介入のせめぎ合い。本書で取り扱う登場人物一人一人のエピソードが非常に面白かった。フランスの戦後復興計画を担当したジャン・モネ、国有企業ENIを率いて復興を推進したイタリアのエンリコ・マッテーイなど初めて名前を聞いた人物についても知ることが出来た。個人的には、イギリスのサッチャーについて書かれた章と、中国のトウ小平について書かれた章が読み応えがあった。再度じっくりと読み返してみたい。そう思わせてくれる本。2014/03/03

Hisashi Tokunaga

1
この書を読んだのは20年位前だったか?英国、ロシア、東南アジア諸国、中国などがどれほど政府に対して市場性を必要としたかを表した。(2013・3記)

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