内容説明
夜学に通いながら働いた旋盤工見習い時代、弟たちの助力で実現した会社設立、生き残りを賭けた激烈な電卓戦争…。ハイテク企業・カシオ計算機を創り上げた著者の自伝。
目次
1 独り立ち(20歳の父;震災の東京へ;下町暮らし;就職;夜学へ ほか)
2 計算機に賭ける(樫尾製作所設立;ヒット商品;計算機;失敗と光明;カシオ設立 ほか)
3 技術開発への挑戦(社長就任;電卓戦争;強気;時計進出;多角化;財団設立;荷を降ろす ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーデ21
11
「樫尾俊雄発明記念館」見学後、図書館で貸し出し。四男幸雄氏の著作『電卓四兄弟- カシオ「創造」の60年 』も興味深く読めましたが、こちらは長男忠雄氏の回想録。夜学に通いながら働いた旋盤工見習い時代、会社設立、激烈な電卓戦争などなど『電卓四兄弟』とダブル記述が多し💦 でも、よりいっそう生身の樫尾兄弟の姿が生々しく伝わり面白く読めました。古き良き昭和の家族像・・もはや「今は昔」かも^^2022/05/27
カノコ
5
技術力、創造力。無骨なまでにそれだけ。勉強になりました…。2015/11/23
夢仙人
1
樫尾4兄弟の強さが現在のカシオを生んだ。経営的に学ぶ点は少ない。2010/01/02
Fumi
0
樫尾兄弟長男の回想記。四男のインタビューによる「電卓四兄弟」とかぶるエピソードは多いです。が長男だけあって、上京のいきさつ、父との関わり、進学の恩人、戦中戦後の生き抜く様がリアル。父親の献身もすごい。なにせ一人でリアカーにフライス盤乗せて往復300km運ぶんです。カシオの成功は兄弟が補いあったからでしょう。何故兄弟仲がいいのかというと「生真面目に生きた親の背中をみて育ったからとしかいいようがない」だそうです。昭和の大家族史としても大変読みごたえがありました。2022/04/29