出版社内容情報
台頭する中国に日本が対するには、まず急接近する米中関係を捉えねばならない。貿易、投資、金融など経済関係を中心に農業、エネルギー問題まで日米中の三角関係を分析、取り残される感の強い日本の活路を探る。
内容説明
中国の制度・貿易・投資・金融・産学連携・農業・エネルギー・安全保障…。各ジャンルの実態を描き、日本の今後を展望する。
目次
米中の狭間で浮漂する日本―「アジアの日本」で生きる志を
中国の台頭で薄れる日本の存在感
制度改革―グローバル化する中国、途上国化する日本
日米から日中へシフトする貿易摩擦
不安定で収益性も低い日本の対中投資
日本より先を行く中国の産学連携
WTO加盟で一段と積極化する米国金融機関の対中戦略
中国の台頭と日米中エネルギー関係への影響
中国の対米輸入・対日輸出拡大で揺れる農産物市場
安保面で米中の“従属変数”となった日本
米国からの帰国留学生が支える中国新指導グループ
文化交流でも厚み増す米国
経済で中国と戦略的に手を結ぶ米国
著者等紹介
鮫島敬治[サメジマケイジ]
日本経済研究センター客員研究委員。1932年中国生まれ。47年大連から引き揚げ、56年大阪外国語大学卒業、日本経済新聞社入社。64年日中記者交換実現に伴い初代北京特派員。70年以降は論説委員、論説副主幹、取締役大阪編集局長、常務東京編集局長、専務国際担当などを歴任、95年日本経済研究センター研究顧問、98年から現職、大阪産業大学客員教授。この間、東京外国語大学講師(中国経済論)、対外経済協力審議会委員、日本記者クラブ理事長などを兼務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。